「開店準備を進めるために、できるだけ早く事務所を立ち上げたい」
「賃貸は初期費用や契約が重い」
「まずは小さく始めたい」
そのようなときに候補として挙がるのがユニットハウスやプレハブです。
この記事では、ユニットハウスとプレハブの違いを比較しながら、目的に合う選び方をわかりやすく紹介します。
ぜひユニットハウス・プレハブ選びの参考にしてみてください。
ユニットハウスとプレハブの違いとは?
そもそもユニットハウスとプレハブって何?
ユニットハウスとは、壁・床・天井まで一体になった箱型ユニットを工場で製造し、現地まで運搬して据え付ける工法のことです。
ユニットハウスは、短工期で設置可能な上、用途に応じたオプションや連結ユニットで拡張できます。
そのため、事務所・休憩室・倉庫・現場の仮設スペースなど「すぐにでも使いたい」という用途で人気の工法です。
プレハブとは、建物の部材を工場であらかじめ製造し、現地で組み立てて建てる工法・建物の総称を指します。
ユニットハウスもプレハブの一種です。
設計や方式の選択肢が幅広く、(仕様によっては)自由度も高いため、自社の用途に合わせて作り込みやすいのが特徴で、事業に最適化した追加設備なども対応可能です。
ユニットハウスとプレハブの5つの違い【比較表】
| 比較項目 | ユニットハウス | プレハブ |
| 工期(目安) | 短納期:最短1日〜数日 | 仕様次第:2週間〜数か月など幅が出やすい |
| 現地作業 | 設置のみ(据付・連結・仕上げ) | 組み立て必須 |
| 費用 | 規格ベースで見積もりが読みやすい | 設計自由度が高い分、仕様で費用がブレやすい |
| カスタマイズ | 規格品中心 | 幅広いカスタムが可能 |
| 移設のしやすさ | 移設前提の設計が多い(移動・転用に向く) | 移設を想定しないケースも多いので要確認 |
※いずれもカスタマイズや基礎・設置条件などで最終的な工期・費用は変わります。
ユニットハウスは短納期で、見積もりも明確、増設や移設計画にも対応可能なので、迅速に事業立ち上げが可能です。
一方でプレハブは、こだわりを反映したい事業者の強い味方であり、規格が決まっているユニットハウスよりも「こうしたい」を形にしやすい点が最大のメリットといえます。
自社の目的や用途に合わせて、最適な工法を検討しましょう。
目的別:ユニットハウスとプレハブの選び方

ユニットハウスとプレハブは、スピード重視、作り込み重視といった用途別に向き不向きが変わります。
ここでは、事務所立ち上げ・拡張などでよくある目的別に、選び方の考え方を紹介します。
とにかく早く事務所を立ち上げたい(短工期重視)
最短で動きたいならユニットハウスがおすすめです。
規格ユニットを「工場から運んで据え付ける」工法なので、現地作業期間が短く、段取りさえしっかりしていれば、すぐにでも事業を開始できます。
※電気・給排水や基礎工事など本体以外の工程で日数が伸びることもあるので、事前に確認しておくとさらに安心です。
また、連結(連棟型)ユニットなら複雑なレイアウトや拡張にも対応可能で、急な立ち上げや移転にも適しています。
初期費用を抑えてスタートしたい(コスト重視)
「まずは短期間試したい」という目的なら、レンタルのユニットハウスが非常に便利です。
必要な期間だけ使い、いけそうだと感じたら、レンタル延長・増設・買い取りなど次のステップを選べます。
一方で、最初から長期利用を見据えて進めるならば、工期や値段ではなく快適性(断熱・空調)や改装のしやすさも含めて、総費用で比較しましょう。
場合によってはプレハブ事業者と納得いくまで話し合うべきです。
長期間しっかり使いたい(耐久・快適性重視)
長期間を見据えるならば、「ユニットハウスかプレハブか」ではなく、仕様がすべてです。
プレハブはもちろん、規格さえ合えば、ユニットハウスでも断熱パネルや設備オプション(エアコン・トイレなど)で快適性を上げられます。
長期運用を見据えるなら、以下の3つを最低限チェックしましょう。
- 断熱(壁・屋根)と結露対策はどうか
- 空調・換気・電源容量はどれだけ求めるか
- メンテナンスのしやすさはどうか
居住空間における耐久・快適性重視というのは、「あなたが求める快適基準はどこか」が本質です。
カタログの見た目より、仕様と運用条件を優先して専門事業者と話を詰めましょう。
いまの事務所が手狭で拡張したい(増設・レイアウト重視)
増設・レイアウト重視ならば、連結(連棟型)ユニットがおすすめです。
連棟型は壁パネルなどの構造で空間設計の自由度も高く、用途に応じてオプションも組み合わせ可能です。
また、レンタルの場合、途中で増設・縮小に柔軟対応できるケースもあるため、「まだ先が読めない」段階でも連棟型を一旦選択肢に入れて検討しましょう。
デザイン性も妥協したくない(店舗イメージ重視)
店舗・来客のある事務所なら、店舗イメージをどこまでこだわるかが重要です。
ユニットハウスは、規格ベースですが外装色や内装、設備オプションで独自の世界観を打ち出せます。
カラーバリエーションやオプション設定で独自性を出しながら、素早い店舗展開が可能です。
プレハブは、段違いの設計自由度を誇ります。
内装や外装はもちろん、外観・導線・見せ方まで作り込むことができます。
ただしその分、仕様決めと管理が増えるため、総コストには注意が必要です。
また移動式店舗も視野に入れるなら、デザイン性を打ち出したトレーラーハウス系ユニットを検討しましょう。
市街化調整区域に建物を設置したい
市街化調整区域は原則として建築や開発が制限される区域です。
ユニットハウスやコンテナであっても、「基礎がなくても建築物扱い」になり得るため専門家にまずは相談しましょう。
その上で、選択肢としてよく挙がるのがトレーラーハウスです。
自治体によっては車両として扱われることが多く、建物が建てられない場所でも利用できる可能性があります。
設置条件や車両認定は自治体によって扱いが異なるため、一度行政確認を行うべきです。
ワールドシェアセリングでは事務所として使えるトレーラーハウスを提案しております。
ぜひ一度検討してみてください。
カスタマイズについて知っておこう
カスタマイズは、ざっくり言うと 「規格の組み合わせ」か「設計から作る」かの違いです。
ユニットハウスは、連結型やオプション追加によって、既製品を組み合わせて独自性を出した上で短納期で設置します。
玄関・キッチン・収納・エアコンなど、用途に応じて選べるオプションも多彩です。
一方でプレハブは、寸法や開口、間取りといった細部の作り込みが可能です。
事業の型に合わせた最適化が強みであり、それゆえに「どこまでこだわるのかで、コストも工期も青天井に」なることを前提で検討しましょう。
また、危険物の長期保管などの用途をお考えの場合は、専用のユニットハウスをご検討ください。
見積・設置でつまずかないポイント

ユニットハウスやプレハブは本体をカスタマイズして終わりではなく、設置条件や手続きによって工期や費用が大きく変わります。
ここでは、見積もりや設置の際に気をつけるべきポイントについて紹介します。
目的と使用期間を先に整理すること
まずは「何に使うか」と「どれくらいの期間使うか」を明確に決めましょう。
短期の様子見なら、スピード優先でレンタルユニットハウスを検討しやすく、初期投資も抑えられます。
逆に長期前提ならば、断熱・空調・レイアウト・導線を含め「仕事場として快適か」を軸に腰を据えて検討しましょう。
成長フェーズなら、将来の増設前提で相談すること
近い将来に多店舗展開や人員増加が見えているならば、最初から増設ありきで動くほうが、最終的なコストを抑えられます。
また、専門事業者にあらかじめ拡張予定を伝え、対応可能かを確認することも大事です。
連結しやすい構成や、段階的に広げるプランを提示できる事業者だと、先の見通しも立てやすくなります。
見落としやすい、隠れコストに気をつけること
見積もりで差が出やすいのは「本体以外」です。
条件次第で大きく上下する項目としては、以下のようなものがあります。
- 基礎工事費用
- 運搬・搬入(クレーンの道幅など)
- 電気・給排水の引き込み
- 空調・内装仕上げ
- 看板や外構・導線計画
- 建築確認申請費用
- 設置面積が10㎡を超える場合や、準防火地域での増設などの際に必要となります
さらに建築確認や各種手続きが絡む場合は、申請対応や図面作成のコスト・日数も見込んで早めに動いておくと安心です。
自身のニーズを明確に事業者へ伝えること
見積もりの精度を上げるコツは、自身の想定する使い方を具体的に伝えることです。
たとえば、長期利用なら夏冬の快適性(断熱・空調・換気)や、働く人数、機器の電源容量などを先に共有すると良いです。
また、デザインにこだわりたい場合も、内装外装はもちろん、「どこで店舗感を出したいか」といったところまで期待値をすり合わせましょう。
設置場所の制約をあらかじめリサーチすること(特に市街化調整区域での設置には要注意!)
設置場所の状況次第で工事の難しさや、見積もり、工期に大きなブレが起こります。
早い段階で設置場所を確認し、「どのような工事が必要になりそうか」のイメージを持っておきましょう。
具体的には、次のような点が見落としやすいポイントです。
- 搬入経路
- 道幅や曲がり角にトラックが入る余裕があるか、クレーン作業のスペースが取れるか
- 地盤・基礎
- 地盤状態や傾斜、設置場所の整地が必要か
- インフラ
- 電気容量(分電盤)
- 給排水の引き込み(浄化槽が必要か含む)
- 通信回線をどう引くか
- 周辺環境
- 近隣との距離、騒音・作業時間の配慮、雨水排水や冠水リスク
- 境界・寸法
- 敷地境界との距離、隣地との離隔、設置予定サイズが収まるか
このあたりを事前に押さえておくと、事業者との打ち合わせで「想定外の工事」が出にくくなり、見積もりの比較も明確になります。
特に気をつけるべきこととして、市街化調整区域には注意が必要です。
市街化調整区域は、都市化を抑制する目的で建築が原則制限される区域です。
ユニットハウスやプレハブでも設置可否は条件や自治体の運用により異なるため、検討の早い段階で行政・専門家へ事前確認しましょう。
ユニットハウスが事務所の立ち上げ・増設で選ばれる理由

ユニットハウスは「建物を建てる」より、必要なスペースを「素早く用意して運用を始める」イメージに近い選択肢です。
そのため、特に小規模オーナーの事務所立ち上げ・増設では選ばれやすくなっています。
ここで、どういう点が魅力なのかあらためて整理しますのでぜひ参考にしてみてください。
短工期で素早く事業立ち上げが可能
スタートアップや小規模事業においては、拠点ができるまでの時間が機会損失に直結します。
その点でユニットハウスは、現地作業が非常に短く、段取りさえできてしまえば迅速に事業開始まで持っていける強みを持ちます。
「早く開業したい」
「採用が決まったので席・場所を増やしたい」
「移転・改装のつなぎ拠点が必要」
といった、よくある「時間が優先される局面」ではユニットハウスの強みが出やすいです。
初期費用の選択肢が幅広い
ユニットハウスは、中古・レンタル・購入といった始め方の選択肢が比較的幅広いのも特徴です。
たとえば、長期前提でしっかり使うなら購入、まず試したいならレンタルというように、状況に合わせて現実的な落としどころを選べます。
特に立ち上げときには、内装・設備・採用など他にもお金がかかります。
建物にかける投資を調整しやすいことは、資金繰りの面でも安心材料です。
規格ベースでもデザインの独自性を出せる
「ユニットハウス=規格品。つまり、どれも同じ見た目でしょ」と思われがちですが、最近は外装色や内装、窓・ドア、設備などの組み合わせでガラリと印象を変えられます。
多彩なオプションも用意されているため、用途に合わせたパーツを選べば、仮設感を抑えて独自のブランドイメージを展開できます。
デザインが明確な場合は、写真や参考を用意して、事業者とイメージを共有しておきましょう。
将来の路線変更や拡張に対応しやすい
特に小中規模の事業では、急な転換や多店舗展開など、最初の計画通りにいかないことがよくあります。
ユニットハウスは連結やレイアウト変更を前提に考えられるため、増設・縮小といった方向転換にも対応しやすいのが魅力です。
まず小さく始めて、状況を見て広げるという進め方と相性が良いので、立ち上げ段階でも導入判断をしやすくなります。
実績のある選択肢から迷わず選べる
ユニットハウスは既製品だからこそ、事務所・倉庫・休憩室などの用途に対する実績が多く、標準仕様やプランが整理されています。
そのため、ゼロから考える必要がなく、「何を決めれば良いかがわからない」や「検討に時間をかけられない」という無駄な悩みを避けられます。
実績ベースの提案を受けながら必要な要件を固めていけるのは、特に小規模BtoBでは大きなメリットです。
まとめ:自社のこだわりを踏まえて、最適な一棟を選ぼう

ユニットハウスとプレハブは似ているようで、強みが違います。
とにかく早く・見通しよく立ち上げたいならユニットハウスが有力ですし、外観や間取りを作り込んで自社の業務に最適化したいならプレハブも検討価値があります。
大切なのは、目的や将来予想を先に整理し、設置条件や本体以外のコストも含めて比較することです。
ぜひこの記事を参考に、自社に適した一棟を選び、事業展開を加速させましょう。
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短工期で事務所を立ち上げたい方や、増設も見据えて検討したい方は、ぜひワールドシェアセリングにご相談ください。



