「ユニットハウスの導入を検討しているが図面が理解できない」
「ユニットハウスを導入するうえでの注意点を確認しておきたい」
ユニットハウスの導入を検討するなかで、このようなお悩みはありませんか。
スムーズかつ安全に設置するには、図面への理解が不可欠です。
本記事では、ユニットハウスの各種図面の種類と役割、図面入手方法、CAD図面について詳しく解説します。
最後までお読みいただくことで、プロジェクト全体の円滑な進行にお役立ていただけます。
ユニットハウスの図面とは

ユニットハウスにおける図面とは、建物の形状・寸法・間取り・設備の位置などを平面上に描き出した設計図のことです。
図面を確認すると、窓やドアの配置が動線に合っているか、電気配線やエアコンの設置場所などを確認できます。
図面には、配置図・平面図・構造図・立面図・断面図・基礎伏図および配筋図の7種類があります。
以下では、ユニットハウスにおける図面について詳しく解説します。
配置図
配置図は、ユニットハウスを敷地のどこに配置するかを示す図面です。
この図面には、敷地の形状・寸法・道路との位置関係・隣地境界線からの距離などが記されています。
配置図の主な役割は、建築基準法で定められた建ぺい率や容積率、斜線制限といった規制をクリアしているかを確認することです。
また、クレーン車などの搬入経路や作業スペースが確保できるか、給排水や電気の引き込みはどこから行うかといった、施工計画上の重要な情報も含まれます。
平面図
平面図は真上から見下ろした図面で、間取り・部屋の広さ・窓やドアの位置と大きさ・壁の厚み・設備の配置などが記されています。
目的に合ったユニットハウスかどうかを判断するとともに、内装レイアウトや家具の配置計画を具体化する際の基礎となる図面です。
ユニットハウスの場合、トイレやキッチン、エアコンといった設備の取り付け位置や、内部の間仕切りの仕様を確認するために活用できます。
構造図
構造図は、建物の骨組みとなる柱・梁・ブレースといった構造部材の材質、寸法・接合方法などを詳細に示した図面です。
地震や強風に対する強度を示し、安全性を証明するうえで重要な書類の一つです。
軽量鉄骨造が主流のユニットハウスでは、鉄骨フレームの仕様や溶接・ボルト接合部の詳細が記されます。
建築確認申請では、構造図と構造計算書を基に、建物が構造的に安全であるかが厳しく審査されます。
立面図
立面図は、建物の外観を東西南北の4方向から見た図面です。
建物の全体の高さ・屋根の形状・窓やドアのデザイン・外壁の材質や色などが示されています。
立面図は、高さ制限や日影規制といった法規制に適合しているか、建物のデザインや周辺景観との調和を検討するためにも重要です。
外壁パネルの種類やオプションの取り付け位置なども、この図面で確認します。
断面図
断面図は、建物を垂直に切断して横から見た図面で、内部の構造をより立体的に理解するために用いられます。
各階の高さ・天井の高さ・基礎の深さ・屋根の勾配・断熱材の仕様などが詳細に記されています。
特に、壁や屋根の内部構造、断熱材や防水層の施工方法といった、建物の性能に直結する部分の納まりを確認するために不可欠です。
建築基準法上の高さに関する規定をクリアしているかの確認も、この断面図で行われます。
基礎伏図・配筋図
基礎伏図は、建物の土台となる基礎の形状や寸法、アンカーボルトの位置を示した図面です。
一方、配筋図は、基礎のコンクリート内部に配置される鉄筋の太さ・本数・間隔などを記しています。
これらの図面は、地盤調査の結果に基づいて設計され、建築確認申請においても特に厳しく審査される項目の一つです。
ユニットハウス図面で最低限見るべきポイント

図面は重要な項目が多数記載されている書類ですが、すべてを理解する必要はありません。
ただし、計画の精度を向上させるには、専門家でなくても最低限押さえるべきポイントがあります。
以下では、ユニットハウスの図面を読むうえで最低限見るべきポイントについて解説します。
外寸サイズ
まず確認すべきは、ユニットハウス本体の幅・奥行き・高さといった外寸サイズです。
幅・奥行きを確認するには平面図、高さを確認するには立面図が用いられます。
外寸サイズは、敷地に物理的に納まるか、建築基準法上の建ぺい率や高さ制限をクリアできるかの判断基準となります。
特に、カタログ値と実際の製品寸法には誤差が生じる可能性もあるため、図面上の正確な寸法の確認が重要です。
また、連棟タイプの場合は、連結部分を含めた全体の寸法を把握する必要があります。
出入口・窓の位置
出入口や窓の位置、大きさ、開く方向は、平面図と立面図で確認可能です。
平面図ではドアが内開きか外開きかなど、立面図ではドアの高さなどを確認できます。
出入口・窓の位置は、室内の採光や換気・動線・プライバシーに大きく影響します。
例えば、事務所として利用する場合、デスクの配置と窓の位置関係は作業効率に関わります。
また、図面を確認した後、隣接する建物や道路からの視線を考慮し、窓の種類や位置の検討が大切です。
設置位置と敷地との関係
設置位置と敷地との関係は、配置図を用いて、敷地境界線や既存物との関係性を確認します。
2点を確認するうえで、以下の事項に注意が必要です。
- 隣地境界線からの距離:民法第234条では、建物の外壁を境界線から50cm以上離すことが定められている
- 給排水・電気の配管ルート:設備のスムーズな接続が可能か、配管ルート上に障害物がないかを確認
- 雨水の排水:屋根からの雨水が隣地に流れ込まないよう、雨樋の設置位置や排水計画を確認
参考サイト:柏市「民法の相隣関係の規定」
ユニットハウスの図面の役割

ユニットハウスの図面は、単に建物の形を示すだけではありません。
計画から施工、維持管理に至るまで、全体を支える多様な役割を担っています。
以下では、ユニットハウスの図面の役割について詳しく解説します。
敷地への設置可否を判断できる
配置図と立面図は、導入を検討しているユニットハウスが法規制や物理的条件に適合し、敷地に設置可能かどうかを判断する資料となります。
正確な寸法が記された図面がなければ、建ぺい率や高さ制限の計算ができず、計画を進められません。
建築確認申請の根拠資料になる
ユニットハウスは建築基準法上の建築物に該当するため、多くの場合、建築確認申請が必要です。
申請時には、配置図・平面図・立面図・構造図といった一式の図面を提出し、建物の適法性と安全性を証明しなければなりません。
そのため、図面は行政や検査機関との間で交わされる公式な約束事であり、その内容には法的な拘束力があります。
法規制への適合チェックができる
2025年4月からは、建築基準法の改正により省エネ基準への適合が義務化されるなど、法規制は年々厳格化しています。
そのため、図面は、このような最新の法規制に建物が適合しているかを確認するうえで重要な役割を担います。
例えば、断面図で断熱材の仕様、平面図で換気設備の性能を確認すると、省エネ基準への適合性をチェックできます。
| 主な法規制 | 確認する図面 | チェックポイントの例 |
| 建ぺい率・容積率 | 配置図、平面図 | 敷地面積に対する建築面積、延床面積の割合 |
| 高さ制限 | 立面図、断面図 | 高さ、道路斜線、北側斜線などの規定 |
| 省エネ基準 | 平面図、断面図、立面図 | 断熱材の仕様、窓の性能、換気設備の計画 |
| 防火・避難規定 | 平面図 | 防火区画、避難経路の確保、非常用進入口の設置 |
参考サイト:国土交通省「令和4年改正 建築基準法について」
ユニットハウスの図面を入手する方法

導入や申請に不可欠な図面ですが、その入手方法にはいくつかの選択肢があります。
以下では、ユニットハウスの図面を入手する方法を紹介します。
新品か中古か、また依頼する業者によっても入手経路が異なるため、自社に合ったものを参考にしてください。
メーカーから図面を取得する
一つ目は、ユニットハウスのメーカーから直接入手する方法です。
多くのメーカーは、製品の仕様をまとめたカタログやWebサイトで、基本的な平面図や寸法図を公開しています。
カタログ・公式サイト
公式サイトの製品ページや、ダウンロード可能なデジタルカタログ、冊子版のカタログには、標準的なモデルの平面図や仕様表が掲載されていることが一般的です。
これらは計画の初期段階において、概略の寸法や基本的な間取りを把握するのに役立ちます。
主要メーカーへの問い合わせ
より詳細な図面(立面図、断面図など)やCAD図面が必要な場合は、メーカーへの問い合わせが必要になるケースが多いです。
メーカーによって対応は異なりますが、具体的な導入計画があることを伝えれば、提供してもらえる可能性が高まります。
株式会社ワールドシェアセリングでは、CAD図面の提供を行っています。
ご不明な点につきましては、豊富な知識を有するスタッフが丁寧にご説明いたしますので、どうぞお問い合わせください。
販売業者・施工業者から取得
メーカーの正規代理店や販売店、施工を請け負う工務店を通じて、図面は入手可能です。
これらの業者はメーカーと密接に連携しているため、詳細な図面や技術資料を取り寄せられる可能性があります。
また、施工まで一貫して依頼する場合は、申請に必要な図面一式を業者が準備してくれるのが一般的です。
中古購入時の図面入手
中古のユニットハウスを購入する場合、図面が付属していないケースも少なくありません。
図面がなければ、導入や建築確認申請が困難になる可能性があります。
そのため、購入前は必ず図面の有無を確認してください。
もし存在しない場合は、販売業者に作成を依頼できるか、または専門家に依頼する必要があるかを検討しましょう。
図面作成を専門家に依頼(費用相場)
新品・中古にかかわらず、既存の図面がない場合や、特殊なカスタマイズを行う場合は、建築士や設計事務所に図面の作成を依頼する必要があります。
現地で実測を行い、現状に即した正確な図面(現況図)を作成してもらいます。
費用は建物の規模や複雑さによりますが、一般的な小規模ユニットハウスの場合、数万円から十数万円程度が相場です。
ユニットハウスのCAD図面とは

CAD(キャド)図面とは、コンピュータ支援設計(Computer-Aided Design)ソフトウェアを使って作成されたデジタル図面データのことです。
CAD図面を入手できれば、資料を取り寄せる手間がなく、導入を検討している立地に設置可能かを判断できます。
また、内装レイアウトや設備計画を直接書き込めるうえ、業者への依頼も円滑に行える点が大きなメリットです。
CAD図面を確認後に注意すべき点

資料を取り寄せる手間がかからず便利なCAD図面ですが、入手したデータをそのまま信用してしまうのは危険です。
利用する際には、いくつかの注意点があります。
図面だけで判断しない
図面はあくまで二次元の情報です。
特に中古品の場合、図面作成後の改造や経年劣化により、実際の状態と図面が異なっている可能性があります。
そのため、可能な限り現地で実物を確認し、壁の質感・天井の高さといった、図面だけでは判断が難しい空間の感覚や状態を確かめることが重要です。
参考図の可能性がある
メーカーから提供される図面は、必ずしも製造図面と同一であるとは限りません。
Webサイトなどで公開されている図面は、あくまで計画用の参考図であり、実際の製品とは細部の寸法や仕様が異なる場合があります。
特に、基礎工事や精密な設備計画を行う際は、製造図や承認図といった、最終的な仕様が反映された図面を入手しましょう。
不明点は業者に確認をする
図面を見て少しでも疑問に思う点や、記載されていない情報があれば、メーカーや販売業者に確認してください。
自己判断で計画を進めてしまうと、後から大きな手戻りや追加費用が発生する原因となります。
専門的な知識を持つ担当者に質問し、納得のいく回答を得ることが、トラブルを未然に防ぐ鍵です。
ユニットハウスなら株式会社ワールドシェアセリングにお任せ

ユニットハウスの導入には、図面の読解だけでなく、建築確認申請・基礎工事・法規制への対応など、多岐にわたる専門知識が求められます。
株式会社ワールドシェアセリングでは、これらの複雑な課題をワンストップで解決する体制を整えています。
設計から各種申請、設置、アフターサービスまで、専門スタッフが責任を持ってお客様のプロジェクトをサポートします。
事務所や店舗といった一般的な用途でのユニットハウス導入においても、お客様に大きな安心感をお届けします。
ユニットハウスの購入やレンタルはもちろん、図面の請求や質問などがございましたら、ぜひ株式会社ワールドシェアセリングにお問い合わせください。
まとめ:図面を理解して最適なユニットハウスを設置しよう

ユニットハウスの導入を成功させるには、正確な図面の入手と正しい理解が不可欠です。
配置図から基礎伏図まで、各図面が持つ情報を正しく読み解くと、設置時のトラブルを防ぎ、法的に安全な建物を実現できます。
本記事で解説した図面の種類や役割、入手方法、注意点を参考に、ご自身のプロジェクトに最適な計画を立ててください。
図面の解釈や建築確認申請のプロセスでご不明な点があれば、株式会社ワールドシェアセリングにお任せください。
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