「急に商品の保管スペースが必要になった」
「作業場を増やしたいが、本格的な建物を建てるほどの予算や時間はない」
「既存の倉庫内に事務所や休憩所を手軽に設置したい」
このような課題を抱える経営者や事業担当者の方にとって、ユニットハウスは有効な解決策となり得ます。低コストかつ短工期で設置できる手軽さが魅力ですが、価格や耐久性、法律に関する疑問や不安も多いのではないでしょうか。
本記事では、ユニットハウスを倉庫として活用する際の価格相場から、メリット・デメリット、選び方までわかりやすく解説します。
最後までご参照いただき、最適なユニットハウス倉庫の導入に向けてご活用ください。
ユニットハウス倉庫とは

ユニットハウス倉庫とは、ユニットハウス(箱型の空間ユニット)を倉庫用途として使う保管スペースのことです。ユニットハウスは、工場で部材を組み立てて完成に近い状態まで製造し、現地へ運搬して設置する建築物を指します。
現場では基礎工事とユニットの据え付け・連結、内装や外装の仕上げを行うことが一般的です。そのため、現場でゼロから建てる倉庫に比べて工期を短縮しやすく、必要なタイミングで保管スペースを確保できる点が大きな特徴です。
また、ユニットハウス倉庫が選ばれる理由は、スピードだけではありません。例えば、繁忙期だけ在庫が増える事業者の一時保管、資材・工具・備品の置き場、現場ごとに動く道具類のストックなど、用途に応じたサイズや仕様を選択しやすいことも魅力です。
ユニットハウスを倉庫にするメリット

ユニットハウスを倉庫として導入することは、現代のビジネスが求める「スピード」「コスト」「柔軟性」といった課題に対する解決策の一つです。導入を検討するうえで、まずはその具体的なメリットを把握しておきましょう。
短工期・低コスト
ユニットハウスは工場であらかじめ組み立てを進め、現地では据え付けや連結、仕上げ作業が中心です。そのため、在来工法で倉庫を新築する場合に比べて、完成までの期間を短縮しやすいことが特徴です。
季節商品の一時保管や急な在庫の増加、事業拡大に伴う保管場所の不足など、今すぐスペースがほしいという状況にも対応しやすくなります。
また、現場作業が比較的少ない分、工事にかかる手間や調整コストを抑えやすく、倉庫を必要最小限の規模で用意したい場合にも導入しやすい点がメリットです。
移設・増設の容易さ
ユニットハウスはユニット単位で構成されるため、増設やレイアウト変更の自由度が高い点が強みです。保管量が増えたらユニットを追加して拡張し、拠点移転があれば移設を検討する、といった柔軟な運用がしやすくなります。
最初から大きな倉庫を建てるよりも、事業の成長に合わせて段階的に整備できる点は、コスト面でもリスク面でも合理的です。
多様なサイズとカスタマイズ性
保管するものによって、必要な倉庫の条件は変わります。ユニットハウスは小規模な保管庫から、複数ユニットを連結した中規模・大規模の倉庫まで、用途に合わせてサイズを選びやすいことが利点です。
さらに、シャッターや扉の仕様変更、窓や換気設備の追加、棚や作業台の設置、断熱や空調といった設備面の調整で「ただ保管するだけ」から「出し入れがしやすい」「品質を保てる」倉庫へ近づけられます。
保管対象が精密機器なのか、資材なのか、段ボール在庫なのかによって要件は変わるため、導入前に運用イメージを固めたうえで仕様を詰めましょう。
多目的な転用の可能性
ユニットハウスは、用途が固定されにくい部分も魅力です。例えば、最初は倉庫として使い、後から作業スペースや簡易事務所、スタッフの休憩室などに切り替えるといった運用も可能です。
事業のフェーズが変わって倉庫が余る状況になっても、使い道を変えやすい分、投資が無駄になりにくいのは大きなメリットと言えます。
税制上の優位性
設置方法によっては、税制面で有利になる可能性があります。
建築基準法上の建築物は、土地に定着していることが要件の一つです。そのため、基礎工事を行わずコンクリートブロック上などに設置した場合、土地への定着性がないと判断されると、固定資産税の課税対象外となるケースがあります。
なお、以下に該当する場合は建築物として扱われるため、建築確認申請が必須です。
- 床面積の合計が10平方メートルを超えるもの
- 防火地域・準防火地域への設置
- 既存の建物がない更地への設置・移転
- 異なる敷地への移転
ただし、この判断は自治体によって見解が異なる場合や、設置状況によって変わることがあるため、専門家や自治体への事前確認が重要です。
ユニットハウス倉庫の価格相場|新品・中古・レンタルを比較

ユニットハウス倉庫の導入を検討するうえで、もっとも関心が高いのは費用面ではないでしょうか。
選択肢は大きく分けて新品購入・中古購入・レンタルの3つがあり、それぞれに価格帯や特徴が異なります。予算や利用期間に合わせて、最適なプランを選びましょう。
購入(新品・中古)とレンタルの料金シミュレーション
以下では代表的なサイズを例に、それぞれの費用感を比較します。あくまで目安であり、仕様や業者によって価格は変動するため、参考としてご活用ください。
| 選択肢 | サイズ例 | 本体価格・月額料金(目安) | 初期費用 | メリット | デメリット |
| 新品購入 | 4坪(約8畳) | 100万円〜 | 高い | ・新品で綺麗 ・自由にカスタマイズ可能 ・長期利用すると割安 | ・初期投資が大きい ・不要時の処分に手間がかかる |
| 中古購入 | 4坪(約8畳) | 50万円〜 | 中程度 | ・初期投資を抑えられる | ・品質にばらつきがある ・希望の仕様が見つかりにくい ・修繕費がかかる可能性がある |
| レンタル | 4坪(約8畳) | 月額 21,000円〜 | 安い | ・初期費用を大幅に抑えられる ・短期利用に最適 ・不要になれば返却するだけ | ・長期利用では割高になる ・所有物とならない |
購入とレンタルのどちらが最適かは、使う期間と運用のしやすさで変わります。まずは目安の料金相場を理解したうえで、設置・撤去費や運搬費、内装やシャッターなどのオプション費用も含めて総額で比較するのが確実です。
短期利用であればレンタルを、長期利用であれば購入(新品・中古)も含めて検討すると、無駄のない選択につながります。
基礎工事など本体以外に必要な諸経費一覧
ユニットハウスの導入費用は、本体価格だけでは終わりません。以下の諸経費がかかることを念頭に置き、総額を踏まえて予算を計画することが重要です。
| 諸経費の種類 | 費用相場(目安) | 備考 |
| 基礎工事費 | 4~13万円(1坪あたり) | 布基礎、ベタ基礎などの工法や地盤の状態による |
| 運搬費 | 5~20万円 | 現場までの距離やユニットのサイズ、搬入経路による |
| 設置(据付)費 | 5~15万円 | クレーン車の使用料や作業人数による |
| 電気・水道工事費 | 10万円~ | 照明やコンセント、空調、トイレなどを設置する場合に必要 |
| 建築確認申請費用 | 20~40万円 | 申請が必要な場合に設計事務所や行政書士に支払う費用 |
上記の費用は、設置場所の条件や選択するオプションによって大きく変動します。複数の業者に詳細な見積もりを依頼し、総額を比較検討しましょう。
ユニットハウスを倉庫にするデメリット

多くのメリットがある一方で、ユニットハウス倉庫にはいくつかのデメリットや注意点も存在します。良い面だけでなく、現実的な制約も理解したうえで判断することが納得感の高い選択につながります。
デザインの制約
ユニットハウスは規格化された箱型ユニットを組み合わせて作るため、自由設計の建築物と比べるとデザイン面で制約があります。例えば、曲線を多用した外観や複雑な凹凸形状などを前提にすると、実現が難しいケースが出てくるのは事実です。
一方で近年では、外観や内装のカスタマイズの選択肢が広がっています。例えば、外壁の塗装色変更やサイディング材の選定、ウッドパネルの追加、開口部の調整などで印象を大きく変えられます。
倉庫としては使い勝手や保管環境が優先されますが、そのうえでデザインをどうするか決めておけば、希望のカスタマイズを実現することが可能になります。
ワールドシェアセリングでは用途や設置環境に合わせたカスタマイズ提案が可能なため、見た目も含めて整えたい場合は、要望を先に伝えたうえで相談するとスムーズです。
耐久性・耐火性
ユニットハウス倉庫は一般的に軽量鉄骨造が中心のため、鉄筋コンクリート造の恒久建築物などに比べると、耐久性・耐火性が懸念されます。
しかし、用途と環境に合った適切なグレードを選び、必要な対策を最初から織り込めば、倉庫として十分に安心して使えるケースは多くあります。
具体的には、JIS規格に準拠した鋼材の採用、防錆処理の内容、屋根・外壁の耐候性仕様、耐火性を意識した内装材の選定、定期点検の実施といったポイントを確認しましょう。
ワールドシェアセリングのように用途に応じた仕様提案やオプション選定まで相談できる会社であれば、必要十分なグレードに合わせ込みやすく、過不足のない導入につながります。
設置場所の制約
ユニットハウスの設置には、ユニットを吊り上げるクレーン車と、ユニットを運ぶ大型トラックが不可欠です。そのため、設置場所まで大型車両が進入できる十分な道幅と、クレーン作業ができるスペースが確保できなければ設置は困難です。
都市部の狭小地や、入り組んだ場所では設置できないケースもあります。契約前に現地調査を依頼し、搬入・設置が可能かを確認しましょう。
なお、ユニットハウスは原則として、自然や農地を守るために規制されている市街化調整区域には建てられません。ユニットハウスの設置を検討している場合は、事前に自治体の窓口に相談することを推奨します。
法規制の複雑さ
ユニットハウスを設置する際、注意すべきは法律に関する問題です。手軽に置ける物置というイメージで安易に設置すると、法律違反となるリスクがあります。特に重要なのは、建築確認申請と固定資産税です。
- 建築確認申請:屋根と柱、壁があるものは建築基準法上の建築物と見なされ、原則として建築確認申請が必要。ただし、防火地域外で10平方メートル以下の増築など、条件によっては不要な場合もある
- 固定資産税:基礎工事で土地に定着させると、原則として課税対象となる
これらの判断は専門的で、自治体によっても見解が分かれることがあります。仮設であるから問題ないと自己判断せず、建築士や行政書士、実績の豊富な専門業者に相談することがトラブルを避けるうえで重要です。
ユニットハウス倉庫の選び方

ここまでの情報を踏まえ、実際にユニットハウス倉庫を選ぶ際の具体的なステップと確認すべきポイントを解説します。以下の手順に沿って検討を進め、最適な選択を行いましょう。
1.用途・保管物の明確化
まずは、倉庫を何のために使うかを具体的にしましょう。あらかじめ確認しておきたいポイントは、以下のとおりです。
- 保管物:製品、資材、書類など保管したい物品のサイズや重量はどうか
- 必要な環境:温度や湿度の管理は必要か
- 作業内容:単なる保管か、梱包などの作業も行うのか
- 利用頻度:毎日使うのか、一時的な利用か
用途や保管物を事前に明確にしておけば、必要な広さや断熱・空調、電源計画まで判断しやすくなります。
2.設置場所の確認
目的が決まったら、設置場所がユニットハウス倉庫に適しているかを判断します。希望のサイズが収まる敷地の広さに加え、搬入時に大型トラックやクレーン車が問題なく入れる経路が確保できるかを確認しましょう。
また、用途地域や防火地域などの指定によって、求められる仕様や手続きが変わる場合があるため、自治体の情報や窓口で事前に相談しておくと導入がスムーズです。
3.総予算の把握
予算は本体価格だけで決めず、総額で考えることが重要です。購入(新品・中古)かレンタルかの選択に加えて、基礎工事、運搬・設置、電気工事などの諸経費がどの程度かかるかを見積もり段階で把握しましょう。
運用開始後の電気代や、条件によっては固定資産税などのランニングコストも含めて比較すると、想定より費用が膨らむリスクを抑えられます。
4.信頼できる業者の選定
目的や予算などが決まったら、安心して任せられる業者を選びましょう。具体的に確認しておきたいポイントは、以下の通りです。
- 倉庫用途での施工事例があるか
- 見積もりの内訳が明確か
- 現地調査を丁寧に行うか
- 法的手続きの相談やサポートが可能か
- 保証やアフター対応が整っているか
特に、法規制への対応力は導入の成否を左右しやすいため、専門知識のあるスタッフがおり、必要に応じた手続きや関係機関との協議まで伴走できる体制がある会社を選ぶと安心です。
危険物保管庫など規制の厳しい分野で培ったノウハウを持ち、相談から手続き面までサポートできるワールドシェアセリングのような事業者であれば、要件整理から導入までを一気通貫で進めやすくなります。
まとめ:ユニットハウス倉庫で事業の課題をスピーディに解決しよう

ユニットハウス倉庫は、急な保管スペース不足や作業場増設、倉庫内の事務所・休憩所設置など、時間と予算に制約がある課題に短工期・低コストで対応できる選択肢です。
ユニットを連結して拡張できるうえ、シャッターや換気、断熱・空調など用途に合わせたカスタマイズも可能です。本体価格や基礎工事、運搬など諸経費を含めた総額を比較し、最適なユニットハウスを見つけましょう。



