「現場のトイレが古く、特に女性や若手社員から不満の声が上がっている」「快適トイレに使える補助金の詳しい内容や申請方法がわからない」
建設現場の労働環境において、このようなお悩みを抱えていないでしょうか。
本記事では、国土交通省が推進する「快適トイレ」の導入を後押しする補助金制度についてわかりやすく解説します。補助金の具体的な金額や申請方法、費用を抑えるポイントから実際の導入事例までを幅広くご紹介しますので、参考としてご活用ください。
※本記事で紹介する助成金は、年度により名称の統合・変更が生じる場合があり、申請しても必ず採択されるものではありません。自治体が公表する最新情報を確認してください。
国土交通省が定める快適トイレの標準仕様とは

快適トイレとは、従来の「汚い、臭い」といった仮設トイレのイメージを払拭し、誰もが気持ちよく使えるように国が定めた標準仕様を満たすトイレのことです。
具体的には、以下の仕様が定められています。
- 必ず備えるべき機能
- 洋式便座
- 水洗・簡易水洗機能、し尿処理装置
- 臭い逆流防止機能(フラッパー機能付き)
- 施錠機能(二重ロックがなくても容易に開かないと製造者が説明できるもの)
- 衣類掛けなどのフック、荷物置き場(耐荷重5kg以上)
- 備えるべき付属品
- 男女別の表示
- 入口の目隠し
- サニタリーボックス
- 鏡付き手洗い設備
- 衛生用品(便座除菌シートなど)
- 推奨される仕様
- 幅90cm×奥行き90cm以上(半畳程度以上)の室内寸法
- フラッパー機能の多重化
- 着替えスペース
- 擬音装置
- 室内温度の調整が可能な設備(窓など)
- 小物置き場(トイレットペーパー予備置き場)
これらの基準を満たすことで、建設現場の労働環境は大きく改善されます。
参考:国土交通省「建設現場に設置する「快適トイレ」の標準仕様決定」
建設業界の課題解決に快適トイレが有効な理由

建設業界は今、深刻な人手不足という課題に直面しています。民間の調査では、建設現場の8割強が人手不足を実感していることが明らかになりました。
若手や女性の入職者を増やして定着させるためには、魅力的な職場環境の整備が不可欠です。快適トイレの導入は、人材の確保と定着に有効な施策となります。
旧来の3K(きつい・汚い・危険)のイメージを払拭し、業界全体のイメージアップにもつながるでしょう。
参考:X Mile株式会社「建設現場の65%が「将来の住宅品質に不安」 技術継承「順調でない」7割、今後住宅価格に影響する可能性も【500名調査】」
快適トイレの補助金と費用計上(積算)の制度の違い

快適トイレの導入コストを支援する仕組みには、大きく分けて補助金と費用計上の2種類があります。概要を述べると、補助金は導入を促すための直接的な支援であり、費用計上は適正な工事費を確保するための仕組みです。
地方自治体などが交付する補助金・助成金の目的
地方自治体や国(厚生労働省など)が提供する補助金や助成金は、建設業界全体の労働環境を底上げすることを目的としています。工事費の積算とは異なる制度です。
補助金・助成金を通して、事業者が快適トイレを導入する際の経済的な負担を直接的に軽減することで、より多くの現場への普及を後押しする政策的なインセンティブとして機能します。特に、中小規模の建設会社にとっては、導入のハードルを下げる大きな助けとなる制度です。
国土交通省の直轄工事における費用計上の仕組み
国土交通省が発注する直轄工事では、費用計上という形でコストが補填されます。従来の仮設トイレのレンタル費用(約1万円/月)と、快適トイレの費用との差額を工事費として認めるものです。
具体的には、快適トイレ1基あたり月額51,000円を上限として積算に加えることができます。原則として男女別に1台ずつ、合計2台までが対象となり、発注者である国がその追加コストを負担する仕組みです。これはあくまで工事費の一部であり、補助金とは性質が異なる点を理解しておきましょう。
参考:国土交通省「快適トイレの導入における費用の積算について」
快適トイレの補助金・助成金制度まとめ

以下では、代表的な快適トイレの補助金・助成金制度をいくつかご紹介します。
なお、紹介する補助金・助成金制度は、年度により名称の統合・変更が生じる場合があり、申請しても必ず採択されるものではありません。自治体が公表する最新情報を確認してください。
厚生労働省:建設事業主などに対する助成金
厚生労働省では、建設業の事業主を対象とした助成金制度を設けています。建設現場の労働環境を向上させるために、施設整備を支援するものです。
快適トイレの設置はもちろん、食堂、休憩室、更衣室、シャワー室といった設備の導入費用も対象となる可能性があります。幅広い用途に活用できるため、現場全体の環境改善を計画している場合に特に有効な制度です。
厚生労働省:女性専用作業員施設設置経費助成
特に女性の活躍推進に力を入れているのが、女性専用作業員施設設置経費助成です。建設現場で女性が快適に働けるよう、女性専用のトイレや更衣室などの設置を支援するものです。
快適トイレの仕様を満たす女性専用トイレを設置する場合、助成金の対象となる可能性があります。その場合、賃借料などの60%が支給されます。
参考:厚生労働省「女性が安心して働ける建設現場づくりを支援します!」
地方自治体:補助金制度の事例(福島県・千葉県)
各地方自治体でも、地域の実情に合わせた独自の補助金制度が設けられています。
例えば、福島県では、快適トイレ対象経費の2分の1以内を補助しています。1基あたり300,000円を上限として補助を受けることが可能です。
また、千葉県でも、快適トイレ1基あたり月額51,000円を上限に設置費用を負担するなど、さまざまな自治体で快適トイレの補助金制度が進んでいます。
補助金制度は年度によって変更される可能性があるため、国や自治体の公式Webサイトで最新の公募情報を確認してください。
参考:福島県「令和7年度「快適トイレ整備事業補助金」の募集について」
千葉県「建設現場における快適トイレの普及促進について」
快適トイレの補助金申請までのステップ

以下では、一般的な申請の流れを4つのステップに分けて解説します。
1.情報収集・事前相談
まずは、利用できそうな補助金制度の情報を集めます。国や自治体の公式Webサイトで、公募期間、対象者の要件、補助額などの詳細を確認しましょう。
不明な点があれば、申請前に担当窓口に電話やメールで問い合わせ、事前に相談することを推奨します。要件の解釈や必要書類について事前に確認しておくことで、後の手戻りを防げます。
2.書類準備
公募要領を確認し、必要な申請書類を準備します。
書類に不備があると審査が遅れたり、不受理となったりすることもあるため、漏れなく慎重に作成することが重要です。
3.申請
すべての書類が整ったら、指定された申請期間内に提出します。提出方法は、郵送や持参、電子申請など、制度によって異なります。
締切日を厳守することはもちろん、提出前に書類をコピーして保管しましょう。これにより、万が一の問い合わせにも円滑に対応できます。
4.実績報告
補助金の交付が決定し、快適トイレの設置が完了したら、最後に実績報告が必要です。事業が計画通りに完了したことを証明するため、完了報告書や、実際に支払った費用の領収書の写しなどを提出します。
実績報告が承認されて初めて、補助金が正式に交付(振込)される流れが一般的です。提出期限が定められているため、事業完了後は速やかに手続きを行いましょう。
快適トイレの補助金申請に必要な書類

補助金の申請をスムーズに進めるためには、必要書類を正確に、漏れなく準備することが重要です。一般的に求められる書類は以下の通りです。
| 書類の種類 | 内容とポイント |
|---|---|
| 交付申請書 | 指定された様式に、申請者の情報、事業内容、申請額などを正確に記入する。 |
| 事業計画書 | 快適トイレを導入する理由および導入によって見込まれる効果(労働環境の改善、女性活躍の推進など)を具体的に記述する。 |
| 収支予算書 | トイレの購入・レンタル費用、設置費用、維持管理費など、事業にかかるすべての経費と、補助金や自己資金の内訳を明確にする。 |
| 見積書 | 導入するトイレの業者から取得した、正式な見積書の写し。 |
| 製品カタログ・仕様書 | 導入予定のトイレが、補助金の要件(国土交通省の標準仕様など)を満たしていることを証明するための書類。 |
| 設置場所の図面・写真 | 現場のどの場所にトイレを設置するのかが伝わる見取り図や、現地の写真など。 |
| 会社の登記事項証明書など | 申請者が法人であることを証明する書類。 |
書類は申請の根拠となる重要なものです。内容に不備がないよう、提出前には複数人で再確認することがポイントです。
補助金対象の快適トイレの導入事例

以下では、補助金対象となった快適トイレの導入事例をご紹介します。
工事現場:防臭・防虫効果のあるスプレーで臭気対策
集合住宅工事のある現場では、トイレ内部に防臭・防虫効果のあるスプレーを装備し臭気対策を行いました。単一の香りではなく、複数種類のスプレーを用意した点が工夫です。アンケート調査の結果、現場作業員からは「快適」と評価されています。
こうした細やかな配慮が、働きやすい職場環境の実現につながっているといえます。
参考:国土交通省「建設現場における「快適に利用できるトイレ」に関する事例集」
工事現場:女性に配慮した装置を標準装備
民間施設工事のある現場では、擬音装置やサニタリーボックス、鏡付きの洗面台が標準装備された快適トイレを導入しました。女性への配慮のある設備は、女性が安心して働ける環境となり、人材確保において大きなアピールポイントとなっています。
現場では敷地が広かったため、一定間隔で休憩所となる拠点を設けなければなりませんでした。エアコンを設置するなど、休憩所となる拠点としても機能するトイレになっています。
参考:国土交通省「建設現場における「快適に利用できるトイレ」に関する事例集」
イベント会場:下水がない場所でも綺麗なトイレを設置
下水のない場所で開催されたあるマラソン大会では、汚物を圧送する装置をつけて、トイレ内の臭いを排除するトイレを設置しました。汚物を別場所に貯留し、臭いのない清潔で快適なトイレとして提供できています。
その結果、イベント当日は多くの来場者が利用し、来場者満足度の向上につながっています。
参考:株式会社ワールドシェアセリング「【快適トイレ】 導入事例」
観光公園:汚物処理の課題にも対応
佐世保市の観光公園では、ユニットハウス式で快適トイレの最高ランクを取得しているトイレを設置しました。浄化槽の設置が困難な地域であり、汚物の処理方法に課題があったものの、汚物を別場所で貯留することで快適なトイレ空間を実現しています。
さらに、ウォシュレットも利用できるなど、屋外の仮設トイレのイメージをくつがえすような高い評価を得ています。
参考:株式会社ワールドシェアセリング「【快適トイレ】 導入事例」
事業所:建物改修なしでコストを大幅削減
ニデック株式会社では、築40年になるトイレの改修を検討していました。しかし、浄化槽から下水道切替も必要となり、改修費が高額となることが懸念点でした。
そこで、浄化槽を使わず、既設下水道に接続することで建物改修なしで設置できるプレハブ型トイレを屋外に導入したのです。その結果、大幅なコスト削減につながりました。
参考:株式会社ワールドシェアセリング「快適トイレの導入事例」
費用を抑えた快適トイレはワールドシェアセリングがおすすめ

補助金を活用できる可能性があるとはいえ、できる限り初期投資やランニングコストを抑えたいとお考えの方も多いのではないでしょうか。
株式会社ワールドシェアセリングでは、ニーズに合わせた最適なプランをご提案します。購入だけでなくレンタルも可能なため、予算や導入期間に応じた柔軟な導入が可能です。
快適トイレ認定品の購入・レンタルが可能
ワールドシェアセリングが取り扱う快適トイレは、快適トイレ認定と最高ランクである2つ星を獲得しています。快適トイレ認定とは、国土交通省が定める快適トイレの標準仕様に則った仮設トイレに対して「快適に使用できる」と認定するものです。
新品の購入プランはもちろん、レンタルプランもご用意しています。予算や使用期間に合わせて、もっとも費用対効果の高い方法をお選びいただけます。
充実した標準仕様
ワールドシェアセリングの快適トイレは、国の定める基準を満たすだけでなく、利用者の快適性を実現する仕様が標準です。例えば、擬音装置や荷物置き場、パウダールームなど、充実した設備を標準仕様として提供しています。
また、ベビーチェアやフィッティングボード、間接LED照明など、さらに快適性を追求できるオプションも充実しています。
施工がスピーディー
必要なときに素早く施工し、簡単に撤去できることも、ワールドシェアセリングの快適トイレの特徴です。また、自社工場内で生産するため、常に均一品質の製品を提供できます。
イベントや工事現場など、さまざまな場面で快適なトイレ環境を迅速に実現します。
外壁を有効的に活用できる
現場・シチュエーションに応じて、外壁にデザインシートを施工できます。告知や宣伝、企業の認知度向上に寄与することはもちろん、広告枠として活用することで収益を得ることも可能です。
トイレという機能だけでなく、情報発信の拠点としてもご活用いただけます。
簡易水洗システムを導入できる
上下水道の設備がない現場でも、給水ユニット・貯留タンク・粉砕圧送ユニットを設置し、衛生的な簡易水洗トイレとしてご利用いただけます。従来の汲み取り式トイレとは異なり、臭いが少なく清潔な環境を保つことが可能です。
山間部や造成中の土地など、インフラが未整備の場所でも快適なトイレ環境を実現します。
まとめ:補助金を有効に活用し、快適トイレで課題を解決しよう

快適トイレの導入は、建設現場の課題解決だけでなく、企業の持続的な成長にもつながります。補助金を活用し、快適なトイレ環境を整備することで、建設業界全体のイメージアップにも貢献できるでしょう。
補助金対象となる快適トイレの導入をご検討の際は、株式会社ワールドシェアセリングまでお問い合わせください。ご要望に応じて、最適な快適トイレをご提案いたします。



