快適トイレコラム

仮設トイレの仕組みは?水洗式・汲み取り式について解説

仮設トイレの仕組みは?水洗式・汲み取り式について解説

仮設トイレとは、トイレが必要な場所に一時的に設置されるトイレのことです。主に避難場所や建設現場、イベント会場などに使用されます。

しかし、仮設トイレとひとくちにいっても、水洗式と汲み取り式の2種類が存在しています。それぞれの特徴やなにがどう違うのかわからない方も多いでしょう。

この記事では、仮設トイレの仕組みや特徴について紹介しています。それぞれのメリット・デメリットにも触れているため、ぜひ参考にしてみてください。

仮設トイレの仕組み

仮設トイレには、水洗式と汲み取り式の2種類があります。それぞれの特徴について詳しく解説します。

水洗式

水洗式は、一般的な日本の家庭で使われているものと同じ種類のトイレです。従来の汲み取り式に代わって求められており、主に公共施設や災害時に利用されています。

給水と排水設備を繋げなければならないため、設置の際は工事が必要となります。レバーを引くことで、洗浄水が流れ、汚物は管をとおり、下水道や浄化槽(じょうかそう)に流れていく仕組みです。

浄化槽とは、下水道のかわりに設置する設備のことです。地域ごとにまとめて排水の処理をする下水道とは異なり、家庭または事務所ごとに個別に設置し、浄化したものを河川に放流します。敷地内で排水処理するのが浄化槽です。

水洗式にはほかにも、簡易水洗式トイレがあります。水洗式よりも少量の水で汚物を流せますが、汚物は便槽にためて汲み取らなければなりません。便槽とは、汚物をためておくタンクのことです。

汲み取り式

古くは鎌倉時代から使われていたのが、汲み取り式トイレです。非水洗式、またはボットン便所ともいわれ、シンプルな構造をしていることから、かつては広く使われていました。

便器に大きな穴があり、そこを汚物が通り、直接便槽にまで落とす仕組みです。汚物は汲み取る必要がありますが、上下水道のない場所でも使えるため、給排水工事は必要ありません。

水洗式のメリット・デメリット

水洗式トイレとは、わたしたちが日常的に使用しているトイレのことです。以下で、水洗式トイレのメリットやデメリットを紹介します。

メリット

水洗式トイレのメリットは、なんといっても清潔な状態を保てることです。使用時は、毎回洗浄水が流れるため、便器は常に衛生的です。

清潔でないトイレの場合、利用者は不快感を感じてしまいます。使用することに不満を感じて、離れた場所にある公共トイレやコンビニのトイレに向かってしまうかもしれません。

便槽に汚物をためない水洗式なら、菌の発生が抑制されて臭いもこもりません。悪臭がしないため、利用者は快適に使用できるでしょう。

家庭用トイレと変わらない仕組みのため、普段どおり使用できるというメリットもあります。トイレは訪れた人の心を和ませるため、快適なトイレがあると、それを設置した施設に対しての好感度も高まるでしょう。

また汚物の汲み取りが必要ないため、度々業者を呼んで便槽内をバキュームカーで吸い取ってもらわなくてもよくなります。設置後の手間やコストを抑えられるでしょう。

デメリット

水を流す為の配管工事と、汚水を流す為の配管工事が必要となります。工事業者に依頼する必要があるため、設置には費用がかかります。初期費用がかかることがデメリットといえるでしょう。

汲み取り式のメリット・デメリット

汲み取り式は、非水洗式と呼ばれるとおり、水が必要ありません。そんな汲み取り式トイレのメリット・デメリットを解説します。

メリット

汲み取り式は、便槽にたまった汚物を汲み取って処理する仕組みのトイレです。そのため、水洗式のように、給水や排水設備に繋ぐ必要がありません。

水の供給や排水ができない環境でも使用できるのがメリットです。どのような場所にでも設置が可能です。

水洗式のように水を大量に使わないため、節水効果があるのも魅力です。特に非常時や災害時などの急な設置が求められる状況で役立ちます。

また、汲み取り式のトイレは、配管工事は必要ないため、水洗式に比べて低コストで設置できます。予算の負担が少ないのが特徴です。

デメリット

汲み取り式トイレのデメリットは、一定の期間ごとに汚物を汲み取る作業が必要なことです。便槽に溜めておける汚物や汚水の量には限界があるためです。

汲み取り作業を行わないと汚物が満杯になり、利用者がトイレを使用できなくなります。定期的に業者をよんで便槽内をバキュームカーで吸い取ってもらう必要があります。

また便槽に汚物を溜めておくため、臭いが気になるという点もデメリットといえます。一般的な便槽には、汚物を浄化または排水する機能はないためです。

夏場の利用時や長期間取り換えを行っていない場合は、かなり臭う可能性があります。また汚物を溜め込むため、水洗式よりも清潔さは劣ります。

本記事では仮設トイレの仕組みを解説しましたが、次にこちらでは快適トイレの機能や内装・設置するメリットを解説します。ぜひご覧ください。

まとめ

水洗式は、水道工事を行える場所にしか設置できませんが、衛生面や快適性が高いのが特徴です。一方、汲み取り式は、工事を行えない場所でも設置できますが、衛生面や快適性の部分では水洗式に劣ります。

ワールドシェアセリングでは、仮設トイレの販売やレンタルを行っています。仮設トイレの「暗い」「狭い」「臭い」というイメージを覆した快適性が高いトイレです。基本仕様では、水洗式のウォシュレット付きで、内外装もひろびろとした清潔感のあるデザインとなっています。

また、身体の不自由な方向けにバリアフリートイレも完備しています。内部はバリアフリー設計となっており、オストメイトやおむつ交換台も設けています。

ベビーカーや車椅子の出入りもしやすく、様々な方にお使いいただけます。水洗式を設置できない場合は、簡易水洗式もご用意しております。仮設トイレをご利用の際は、ぜひワールドシェアセリングまでお問い合わせください。