地盤調査のコラム
地盤調査のセカンドオピニオンとは?必要性や費用について解説
地盤調査で地盤改良が必要であると判定されて、地盤改良工事を実施する場合、多額の費用負担をしなければなりません。判定理由があいまいなときや、このまま地盤改良工事を受け入れてよいのか不安に思ったときは、セカンドオピニオンを利用しましょう。
この記事では、地盤調査のセカンドオピニオンが導入された背景と、その必要性や費用について解説しています。
地盤調査に納得いかないよくある例
地盤調査の結果を聞いて、納得いかないケースはよくあります。主にふたつのパターンがあり、ひとつは「この土地は地盤改良工事が必要といわれたが、本当に工事が必要なのか疑わしい」というパターンです。
もうひとつは「地盤改良不要と判定されたが、本当に地盤改良しなくても大丈夫なのかが不安」というパターンです。
前者の事例として、地盤調査後に調査会社から提出された調査報告書の内容に、問題があるケースが挙げられます。地盤改良が必要と判定するのに十分な根拠が示されていない場合、その判定を信用してもよいのか疑念が生じるでしょう。
また、本当なら地盤改良するほど数値が悪くないのに、素人には地盤調査についての知識がないからと、調査結果に反して地盤改良工事を推奨する業者も一部存在するので、注意が必要です。
別の事例では、過剰に高額な地盤改良工事を提案されるケースがあります。地盤改良が必要な土地でも、改良工事の種類によって費用は大きく異なり、浅い層を改良する程度で済む工事なら、費用を抑えられます。
ところが、自社の利益を増やそうと、不必要に費用が多くかかる工事を提案してくる業者もいるのが現状です。
後者は、前者よりも件数は少ない傾向ですが、地盤改良したほうがよいと思われる数値なのに、地盤改良が不要と判定されるケースがときおり発生しています。
地盤調査のセカンドオピニオンとは
地盤調査の結果を提示され、それに対して納得できないときは、ほかの地盤調査会社にセカンドオピニオンを求めるのがおすすめです。
「本当に地盤改良の必要があるのか知りたい」という場合や「提案された地盤工事よりも安価な工事で十分なのではないか」と思った場合は、セカンドオピニオンの利用を検討しましょう。
セカンドオピニオンの必要性
地盤調査の結果が判明したあとに、地盤改良工事が必要なのか、それとも必要ないのか結論づけるのは、各業者の主観によるものです 。判定の基準となるものは、これまでの判例や近隣データ、同じ数値のデータでも擁壁の有無や高低差の数値なども含めた、総合的な判断となります。
つまり、数値が必ずしも工事が必要とは限らないグレーゾーンだった場合、同じ数値でも地盤改良工事が必要と判定する会社と、不要と判定する会社が出てきます。
そこで近年は、最初に地盤調査をした会社とは違う調査会社にデータの解析を依頼して、第三者の目線で客観的な意見を求める「セカンドオピニオン」のサービスを利用するケースが増加傾向です。
セカンドオピニオンが生まれた背景
これまでの通例では、地盤改良工事を受注する業者が地盤調査を実施するのが一般的で、その調査結果だけを基準にして地盤改良工事の要否が判定されてきました。
地盤改良工事には、数十万円から数百万円の費用が発生します。その利益を目的として、そこまで必要ないのに過剰な地盤改良を推し進める業者が増え、問題となっていました。
このような、不必要に高額な地盤改良工事を防ぐ手段として、セカンドオピニオンのサービスが生まれました。セカンドオピニオンでは、地盤調査会社が出した調査結果を別の第三者が客観的な視点で解析し、結果を判定します。
セカンドオピニオンのポイントは、地盤改良工事を受注しない会社が地盤データの解析を行う点です。
地盤改良工事を請け負う会社は、地盤調査と地盤改良工事をセットで勧めてきますが、地盤解析を専門としてサービスを提供している会社であれば、中立の立場で改良工事の要否を判定できます。
地盤調査のセカンドオピニオンの費用
地盤調査には、一般的に5万円から数十万円の費用がかかりますが、セカンドオピニオンは、判定のみであれば無料で行っている調査会社が多数あります。
無料で診断を受けて「地盤改良工事は不要」という調査結果が出れば、その分、建物にかける予算を多く確保できるでしょう。
最初に地盤調査をした業者に勧められるまま、高額な地盤改良工事の費用を支払ってしまう前に、セカンドオピニオンを提供する会社に相談してみることをおすすめします。
地盤データの再解析は無料としている調査会社が多いですが、現地での調査を依頼する場合は、料金が発生することがあります。
また、地盤調査データの解析と判定までは無料でも「地盤解析報告書」の発行は基本的に有料となっているため、その点は注意してください。
次にこちらでは、柱状改良について、メリット・デメリットやその費用相場を紹介します。安心な住まいを築くための情報を提供しますので、ぜひご覧ください。
まとめ
地盤調査で地盤改良工事が必要と判定されても、実は改良工事が不要な土地だったというケースは多々あります。地盤調査会社の判定に納得がいかないときは、セカンドオピニオンを利用するのもひとつの選択肢です。
ワールドシェアセリングは、精度の高い地盤データ解析を行い、公平な視点で改良工事の要否を判定しております。
初期補償20年の充実した長期地盤補償をご提供しておりますので、いざというときも安心です。地盤調査のセカンドオピニオンは、ワールドシェアセリングにご相談ください。
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