ユニットハウスコラム

ユニットハウスの基礎工事にかかる費用はいくら?

ユニットハウスの基礎工事にかかる費用はいくら?

ユニットハウスは現場に運んで設置するだけでよいため、部材を現場で組み立てなければならないプレハブハウスよりも短工期で設置できるメリットがあります。手軽なイメージがあるユニットハウスですが、建築基準法の観点から、基礎工事を行わなければなりません。

基礎部分はユニットハウスの重さを地中に分散し、安全性や耐震性を保つものです。 この記事では、ユニットハウスの基礎工事の費用を中心に、基礎工事の種類や流れをわかりやすく解説します。

ユニットハウスの基礎工事の費用

ユニットハウスの基礎工事にかかる費用は、1坪4万~13万円程度が相場です。価格の幅が広い理由としては、工法による違いや施工する季節によって変動するためです。基礎工事を検討する際は見積りを取って確認しておきましょう。

また、ユニットハウスの建築には行政に建築確認申請をする必要があり、基礎工事は行政からの許可が下りてから行います。許可がおりるまで1~2か月ほどかかるため、申請期間を含めたスケジューリングをおすすめします。

ユニットハウスの基礎工事の種類

ユニットハウス自体が軽量鉄骨構造で一般的な住宅よりも軽いため、基礎工事は直接基礎を選択することが多いです。

直接基礎にはベタ基礎・布基礎・ブロック基礎の3つの種類があり、地盤やコストとの関係を考慮していずれかを採用します。それぞれの種類について解説します。

ベタ基礎

設置する地盤に鉄筋コンクリートを敷き詰めたベタ基礎は、地盤に固定されていることから、設置する建物の重さを点ではなく面で受け止め、地盤に分散させられることが特徴です。設置面がコンクリートで覆われるので、湿気やシロアリなどを防ぐこともできます。

ただし、その一方でコンクリートを使用するためにコストが高くなりがちです。また、床下の空気循環率が低いので、耐熱性や通気性が低く、設置場所によってはカビが生えやすいといったデメリットもあります。とはいえ、直接基礎のなかでも耐震性や安全性に優れている基礎工事です。

布基礎

布基礎は、ユニットハウスの設置場所全面ではなく、柱や壁の下にコンクリートの基礎をつくって設置します。設置する建物の重さを点で支えるため、ベタ基礎に比べて耐震性は劣るものの、重量が軽い軽量鉄骨の場合、布基礎でも十分なケースもあります。

ブロックを連続して設置して強度を高める施工や、簡易的な施工まで幅があり、コンクリートを部分的に使うことから、コストを軽減できることが魅力です。

基礎がない床下部分は土がむき出しになるので、そこに湿気がこもりやすくなりますが、防湿シートなどを施工することで、地面と建物の間の通気性を確保することも可能です。

ブロック基礎

ユニットハウスの4つの角に平板ブロックを置き、基礎とするのがブロック基礎です。他の直接基礎よりもコストがかからず、設置する際の労力や手間も軽減できますが、1981年に建築基準法が改正され、現在ブロック基礎は建築確認申請を取れません。

どの基礎工事を行うかは、地盤の強度により変わります。比較的地盤が弱い場合はベタ基礎、強い場合は布基礎を採用するケースが多いです。いずれの場合も、専門業者による地盤調査を行ったうえで判断することをおすすめします。

ユニットハウスの基礎工事の流れ

ユニットハウスの基礎工事にかかる期間は、約2週間から1か月が目安です。地盤調査を含めるともう少しかかる場合もありますが、ここでは地盤調査が終わってからの工程を解説します。

はじめに、設置する予定の範囲を縄やビニールの紐で囲う地縄張りを行います。最も正確さが求められる工程で、ズレが生じた場合は後々まで影響するため重要な工程です。

次に仮設工事のひとつである遣り方工事を行い、木板を使って、図面に従い設置する位置を明確にします。地面への位置のみならず、高さや水平の基準になる工程です。

その後、地面を掘り起こす掘削(根切り工事)を行い、掘ったところに砕石を敷き詰めます。砕石には転圧機で圧力をかけて固めておき、表面を整えるために捨てコンクリートを流して下地をつくります。このとき、次の工程が効率よく進むよう、正確な設置位置を書くことが重要です。

そして、捨てコンクリートに書いた情報をもとに鉄筋を並べる配筋を行います。基礎の強度の強化とひび割れ防止にもなる工程です。

配筋後は、型枠を組み立てて生コンクリートを流し込み、養生をして数日程度コンクリートが固まるのを待ちます。型枠を外して、ひび割れなどトラブルがなければ基礎の完成です。

ユニットハウスの設置に建築確認申請が必要であることは先述のとおりですが、不要なケースも一部存在します。

こちらの記事では、建築確認申請の要・不要や費用について解説します。

まとめ

ユニットハウスの基礎工事にかかる費用は、工事の種類によって1坪4万円から13万円までと大きく差があります。基礎工事は建築基準法上必ず行わなくてはならないものであり、さらに施工には建築確認申請が必要となります。

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