仮設トイレの容量は?人数・期間から最適な台数を計算する方法

仮設トイレの容量は?人数・期間から最適な台数を計算する方法

建設現場や野外イベントの計画を進める中で、「仮設トイレが溢れたらどうしよう」と不安に感じたことはありませんか。また、「結局、何台設置すれば足りるのか」と、具体的な台数の算出に頭を悩ませることがあるかもしれません。

仮設トイレの選定は、単に数を揃えれば良いというものではありません。容量が不足すれば衛生環境が悪化し、利用者からのクレームやトラブルにつながるものです。逆に過剰に設置すれば、無駄なコストが発生してしまいます。

本記事では、仮設トイレの容量に関する基礎知識から、人数や期間に応じた最適な台数の計算方法、トラブルを未然に防ぐ維持管理のポイントまで、安心して最適な選択ができるようにわかりやすく解説します。

仮設トイレの容量の基本

仮設トイレの容量は、主に2つの異なるタンクの容量を指しています。具体的には、汚水を溜めるための「便槽(べんそう)」と、トイレを洗浄するための水を供給する「給水タンク」です。

便槽の容量は、仮設トイレの使用頻度や設置場所、利用者の数によって必要量が変わります。容量が小さすぎると、すぐに満杯になってしまい、使用できなくなる可能性があります。一方で、容量が大きすぎると、運搬や設置に手間がかかり、コストも増大するでしょう。そのため、適切な便槽の容量を選ぶことが重要です。

給水タンクの容量も、十分な洗浄水がないと、衛生的な状態を保つことが難しくなります。特に、多くの人が利用する場所や長期間設置する場合には、給水タンクの容量を十分に考慮することが必要です。

タンク容量は、仮設トイレの快適性、衛生面、メンテナンスの頻度に直接影響を与えます。そのため、設置場所の状況や利用人数を考慮して、最適な容量の仮設トイレを選ぶことが重要です。

便槽(汚水タンク)と給水タンクの容量目安

仮設トイレは、洗浄方式によって大きく3つのタイプに分けられます。それぞれのタイプで、便槽(汚水タンク)と給水タンクの容量目安は異なります。

トイレのタイプ便槽(汚水)容量目安給水タンク容量目安主な特徴
非水洗式(汲み取り式)300L~500Lなし・もっともシンプルで安価
・電気や水道が不要だが、臭いや衛生面で課題がある
簡易水洗式360L~450L60L~70L・少量の水で流す
・定期的な給水と汲み取りが必要
水洗式なし(下水へ直接放流)水道直結・家庭用トイレと同様で快適
・上下水道への接続工事が必須

非水洗式(汲み取り式)

非水洗式は、便器の下に設置されたタンクに排泄物を直接溜める、もっともシンプルな構造の仮設トイレです。便槽容量は300Lから500L程度が一般的です。

非水洗式は、構造が単純なためレンタル費用が安価で、電気や水道などのインフラがない場所でも容易に設置できます。一方、臭気が発生しやすく、衛生的な観点から敬遠されることがあります。定期的な汲み取り作業が不可欠なことはデメリットの一つです。

簡易水洗式

簡易水洗式は、足踏みポンプなどで少量の水を流して排泄物を便槽に送り込むタイプです。給水用の清水タンクと汚水用の便槽がセットになっています。便槽容量は360L~450L、給水タンク容量は60L~70Lが目安です。

簡易水洗式は、水で流すため非水洗式に比べて臭いが少なく衛生的で、利用者も快適に使いやすいメリットがあります。一方、定期的な汲み取りに加え、給水タンクへの水の補充が必要なことがデメリットです。

水洗式

水洗式は、上下水道に直接接続して使用するタイプで、一般家庭のトイレとほぼ同じ感覚で利用できます。汚水を溜める便槽はなく、洗浄水も水道から直接供給されるため、容量という概念はありません。

水洗式のメリットは、衛生的で臭いも気にならず、もっとも快適な利用環境を提供できることです。汲み取りや給水の手間もかかりません。

しかし、給排水工事が必要なため、設置場所が限定され、工事費用やレンタル費用も高額になる傾向があります。

参考:国土交通省「建設現場における仮設トイレの事例集」

仮設トイレの必要台数がわかる容量計算の方法

以下では、3つのステップで仮設トイレの必要台数を算出する方法を解説します。

1.計算に必要な3つの要素を把握する

まず、正確な台数を計算するために、以下の3つの要素を具体的に把握します。これらが曖昧だと、計算結果も不正確になってしまうため注意が必要です。

計算要素把握すべき具体的内容
利用人数・1日あたりの最大利用者数(作業員、来場者、スタッフなど全員を含む)
・男女比(可能であれば)
・利用者の年齢層
設置期間トイレを設置する総日数(イベントの開催日数、工事の総稼働日など)
利用シーン・利用者の平均的な滞在時間
・飲食の提供の有無(飲食があるとトイレの利用回数が増加)
・作業内容(力仕事が多い現場では水分補給が増え、利用頻度が高まる)

2.1人あたりの使用量を基に総量を算出する

次に、プロジェクト全体でどれくらいの汚水が発生するか、総量を計算します。計算の基準となるのは、1人あたりの平均的な排泄量です。一般的に、1人が1日に排出する尿や便の量は約2Lといわれています。

この数値を基に、まずは汲み取りが必要な汚水の総量を計算します。

計算式:総必要容量(L)=のべ利用人数(人)×1人1日あたりの使用量の目安(L)

「のべ利用人数」は利用人数×設置期間で算出します。簡易水洗式の場合は、排泄物に加えて洗浄水も便槽に溜まるため、1人あたりの使用量を多めに見積もる必要があります。

トイレのタイプ1人1日あたりの使用量目安
非水洗式約2L(排泄量のみ)
簡易水洗式約5L(排泄量+洗浄水)

3.トイレの便槽容量で割り、必要な台数を決定する

最後に、ステップ2で算出した総必要容量を、設置したい仮設トイレ1台の便槽容量で割ります。これにより、汲み取りなしで期間中に対応できる最低限のトイレ台数がわかります。

計算式:必要台数=総必要容量(L)÷トイレ1台の便槽容量(L)

【計算例:建設現場】

  • 条件:作業員20名、設置期間30日間、簡易水洗式(便槽400L)を設置
  • 総必要容量:20人×30日×5L/日=3,000L
  • 必要台数:3,000L÷400L/台=7.5台→8台

【計算例:2日間の野外イベント】

  • 条件:来場者500人/日、設置期間2日間、簡易水洗式(便槽400L)を設置
  • 総必要容量:(500人×2日)×5L/日=5,000L
  • 必要台数:5,000L÷400L/台=12.5台→13台

この計算結果は、あくまで最低限の目安となる数値です。不測の事態に備え、計算結果の1.2倍から1.5倍程度の台数を確保するか、期間中に汲み取り作業を計画することをおすすめします。

仮設トイレ容量の確認方法と選び方

必要台数の目安がわかったら、次は実際に製品を選定するフェーズです。ここでは、製品の容量を正確に確認する方法と、コストや快適性も考慮した賢い選び方のポイントを解説します。

1.仕様書や本体表示で正確な容量を確認する

まずは、検討しているトイレの容量を正確に把握することが重要です。確認方法は主に以下の3つです。

  • レンタル会社のWebサイトやカタログ
    製品の仕様詳細ページに、便槽や給水タンクの容量が明記されています。
  • 製品本体の表示
    トイレ本体に貼られているステッカーや銘板に、型式や容量が記載されている場合があります。
  • 業者への直接問い合わせ
    不明な点があれば、レンタル会社の担当者に問い合わせましょう。その際、利用シーンを伝えることで、適切な製品の提案を受けることができます。

2.容量とコストの最適なバランスを見極める

大容量のトイレは汲み取り頻度を減らせるというメリットがありますが、その一方でレンタル費用が高くなる傾向にあります。プロジェクトの特性に合わせて、最適なバランスを見極めることがコスト削減につながります。

例えば、大容量タイプの利用が適しているのは、次のようなケースです。

  • 長期間にわたる建設現場で、汲み取りの手間とコストを削減したい場合
  • 来場者が一時的に集中する大規模な音楽フェスや花火大会
  • 汲み取り車両の進入が難しい山間部や奥まった場所での利用

3.快適性を左右する容量以外の重要ポイント

利用者の満足度を考えたとき、容量と同じくらい重要になるのが快適性です。特に、悪臭や衛生面はクレームに直結しやすいポイントです。

株式会社ワールドシェアセリングの快適トイレは、水洗タイプと簡易水洗タイプを提供しています。簡易水洗タイプでも、汚水タンクを離して設置できるため、気になる臭いの問題の軽減にもつながることが特徴です。

他にも、快適に利用できる以下のような設備を備えています。

  • 温水洗浄便座(便座ヒーター付き)
  • 便座除菌シート
  • フィッティングボード、パウダールーム
  • 鏡付き洗面台
  • サニタリーボックス
  • 擬音装置

適切な容量かつ快適に利用できる仮設トイレの導入を検討されている場合は、ぜひ一度お問い合わせください。

お問い合わせはこちら

容量オーバーを防ぐための維持管理方法

最適なトイレを最適な台数で設置しても、維持管理を怠ればトラブルは発生します。運用中の管理計画を立てておくことが、現場やイベントを円滑に進めるためのポイントです。

汲み取りが必要になるタイミング

便槽が満杯になるタイミングは、利用状況によって大きく変動します。

例えば、4~5人の利用で450Lのタンクの場合、約3カ月が汲み取りの目安です。しかし、利用者が多いイベントなどでは、わずか1日で満杯になる可能性も十分にあるため、注意が必要です。

トラブルを避けるためには、定期的に便槽のレベルゲージ(残量計)を目視で確認する習慣をつけましょう。また、導入時に、汲み取りのタイミングや頻度、緊急時の対応について業者としっかり打ち合わせをしておくと安全です。

水切れを防ぐ給水管理のコツ

簡易水洗式トイレで意外と見落としがちなのが、給水タンクの水切れです。水がなくなると洗浄できなくなり、非水洗式と同じ状態になります。便槽の確認と併せて、給水タンクの水量も定期的に確認することが重要です。

特に、夏場のイベントや食事を提供する現場では、手洗いでの水の使用量も増えます。想定よりも早く水がなくなる可能性を考慮し、こまめな給水計画を立てておくことが大切です。

不快感のない仮設トイレの設置はワールドシェアセリングの快適トイレがおすすめ

ここまで仮設トイレの容量計算や選び方について解説してきましたが、最終的には専門的な知識を持つプロに相談することがもっとも確実で安心です。

株式会社ワールドシェアセリングでは、お客様のニーズに合わせた最適な仮設トイレをご提案しています。

ワールドシェアセリングの快適トイレの特徴

  • 快適トイレ認定品の購入・レンタルが可能
  • 擬音装置や荷物置き場、パウダールームなど充実した標準仕様
  • 必要な際に素早く施工し、簡単に撤去可能
  • 外壁へのデザインシートの施工で告知や宣伝、企業の認知度アップに
  • 衛生的な簡易水洗トイレの設置が可能

ワールドシェアセリングが取り扱う快適トイレは、快適トイレ認定・最高ランクである2つ星を獲得しています。快適トイレ認定とは、国土交通省が定める快適トイレの標準仕様に則った仮設トイレに対して「快適に使用できる」と認定するものです。

国の定める基準を満たすだけでなく、利用者の快適性を追求した標準仕様で提供しています。迅速な施工で、イベントや工事現場などさまざまな場面で、快適なトイレ環境を提供できることも特徴の一つです。

新品の購入プランはもちろん、レンタルプランもご用意しています。お客様の予算や使用期間に合わせて、もっともコストパフォーマンスの高い方法をお選びいただけます

導入事例

株式会社ワールドシェアセリングの快適トイレは、さまざまな場面で高い評価をいただいています。

  • イベント会場:下水がない場所でも綺麗なトイレを設置し、顧客満足度アップ
  • 観光公園:浄化槽の設置が困難な地域でも汚物を別場所で貯留し、快適なトイレ空間を実現
  • 事業所:建物改修なしで設置できるプレハブ型トイレを屋外に導入し、コストを大幅削減

お客様の状況やご要望を丁寧にお伺いし、最適なプランをご提案します。仮設トイレに関してご不明な点やお困りごとがございましたら、ぜひ一度ワールドシェアセリングにご相談ください。

お問い合わせはこちら

仮設トイレの容量に関するよくある質問(Q&A)

最後に、仮設トイレの容量に関してよく寄せられる質問とその回答をまとめました。

トイレの設置数や男女比はどのように考えるべき?

特に、イベントなどでは女性用トイレを多めに設置することをおすすめします。一般に、トイレ個室内での着替えやメイク直しなども行われることが多く、結果として利用時間が長くなり、行列ができやすくなる場合があります。イベントでは、全体の3分の2程度を女性用(または男女兼用)に割り当てると、より円滑な運営が期待できます。

バイオトイレや下水接続式に容量の心配は不要?

原則として、バイオトイレや下水接続式では便槽の容量を心配する必要はありません。ただし、それぞれにメリットとデメリットがあるため、設置環境に合わせて選ぶことが重要です。

タイプメリットデメリット
バイオトイレ汲み取り不要、無臭に近い・電源が必要
・利用回数に制限が生じる場合がある
・コストが高い
下水接続式・汲み取り不要
・衛生的
・快適
・下水管への接続工事が必要
・設置場所が限定される

災害時の備えとして、どれくらいの容量のトイレを考えるべき?

災害時は、平時とは異なる視点での備えが必要です。

NPO法人日本トイレ研究所によると、避難者50人あたりにトイレ1つがあると、長時間並ぶことなく使用できるとわかっています。また、女性用・男性用の割合は、3:1程度を目安とする考え方も示されています。

災害発生直後は汲み取り業者がすぐに来られない可能性もあるため、仮設トイレだけでなく、携帯トイレ(便袋)を併用することや、地域の「災害時トイレ確保・管理計画」を確認し、マンホールトイレの設置場所などを把握しておくことが重要です。

参考:NPO法人日本トイレ研究所「災害時のトイレ必要数について」

まとめ:最適な容量の仮設トイレ選びで、現場と利用者の安心を実現しよう

適切な容量の仮設トイレを計画的に選ぶことで、現場で働く人々やイベントを訪れる人々の満足度や安心感を高め、プロジェクト全体の成功に貢献します。

株式会社ワールドシェアセリングでは、ご要望やシーンに合わせた最適な快適トイレのご提案を行います。ぜひ一度お問い合わせください。

お問い合わせはこちら

快適トイレの施工事例

  • 長崎県 九十九島観光公園
    長崎県 九十九島観光公園
-->

快適トイレカテゴリの最新記事