現在、事業をされている企業の皆様で、塗料・溶剤・灯油・ガソリンなど、様々な可燃性の液体を使用している企業様も多いのではないでしょうか。その量が増えたり、管理する危険物の種類が増えたりと理由は様々ですが、危険物保管庫を新設・増設しようという企業様もいらっしゃるかと思います。
このコラムでは危険物保管庫は一体どれを選べばいいのか、という点についてご紹介します。
危険物保管庫は「選べない」
「どれを選べばいいのか」と言ったそばから急な話ですが、危険物保管庫は実は選べないのです。
こっちが何を買おうと自由じゃないか、と思われるかもしれませんが、選べるのは危険物保管庫の大きさくらいなのです。
どうやって「選ぶ」のか
じゃあ、一体どうやって危険物保管庫を買えばいいのか。
それは「何を、どのくらいの量保管するのか」によって自動的に決まります。
例えば、塗料を必要な量保有しようとした場合に200リットル必要だとします。その場合指定数量が1となり、「少量危険物保管庫」ではなく、「危険物保管庫」が必要、という風に決まります。こういった話を聞くと、「勝手にグレードの高い商品を売りつけているんじゃないのか?」という疑問を持たれる方もいらっしゃるかもしれないですね。
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「誰が」決めるのか
ところが、「これにしてください」というのはお客様でも製造業者でもないんです。実は、「所轄の消防」が決めているのです。
- どこに(どんな環境に)
- なにを
- どのくらいの量保管するのか
消防に ↑ こういった内容を確認します。
すると消防から「では、こういった仕様のものを設置してください」「周りはこのくらい空けてください」ということを言われます。その結果、「何を買えばいいのか」が決まるのです。
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「どこ」から買うのか
「何を買えばいいのか」が分かったところで、次に「どこから買えばいいのか」、つまり各取り扱い企業について説明していきます。
危険物保管庫の買い方 |