イベント会場に仮設トイレを設置したいと考えている方に向けて、仮設トイレの選び方について解説します。
仮設トイレはイベント会場にとって重要なものです。しかし「どのようなトイレを設置すべき?」「何個の仮設トイレが必要?」と、どのように設置すれば良いのかわからないとおっしゃる方は珍しくありません。
そこで今回の記事ではイベント会場に設置できる仮設トイレの種類ごとの特徴や、設置すべき個数、選び方について解説します。参考にしていただけると、イベント参加者にも満足してもらえる仮設トイレの設置が可能になるでしょう。
仮設トイレとは?
「仮設トイレ」とは、イベント会場に設置されることの多いトイレのことです。
イベントのときは通常より多くの人が集まります。すると常設されているトイレだけでは数が足りなくなることが多く、イベントの主催者は仮設トイレを設置します。
数少ないトイレに多くの人が集中すれば、参加者がイベントを楽しめず、混雑する恐れがあります。そこで簡易的なトイレである仮設トイレを設置して、イベント会場をより快適な空間にします。
イベント会場における仮設トイレの重要性
それではイベント会場における仮設トイレの重要性について、さらに詳しく見ていきましょう。
【仮設トイレの重要性】
- イベントがスムーズに進行されやすくなる
- 参加者の満足感が高まる
- 次回のイベントが成功されやすくなる
仮設トイレはイベントの進行を左右することがあります。スムーズにトイレを利用できなければ、参加者は近隣の公衆トイレにまで行ってしまうことがあるためです。
しかし反対に便利なトイレが設置されていれば参加者の満足感が高まります。その結果、次回のイベントが成功されやすくなるかもしれません。
以上のようにイベント会場における仮設トイレは、イベントが成功するかどうかにも影響を与えるほど重要です。
イベント会場に必要なトイレの数
イベント会場に必要なトイレの数は、イベントの開催時間と参加者の人数、性別によって変わります。たとえば男性の1回のトイレ利用時間は約30秒程度とされていますが、女性の場合は1分30秒が平均です。
そこで必要なトイレの数は、参加者の性別ごとの人数と、トイレを利用する時間から算出できるでしょう。
たとえば、男性と女性が半々で参加すると想定されるイベントでは、1人あたりのトイレ利用時間は平均1分間です。イベントを8時間開催するとして考えてみてください。8時間で1台のトイレを640人が利用できる計算となります。
もし30,000人が参加するイベントの場合、約47台のトイレが必要であると算出できるでしょう。
ただし、トイレに行くタイミングはイベントによってさまざまです。また1日中利用できる設備であることも含め、それほど厳密に計算する必要はありません。あくまで目安として計算式を使用してみてください。
仮設トイレの種類
イベント会場に仮設トイレを設置するなら、種類について知っておくことが大切です。仮設トイレには以下のように4種類のトイレがあります。
種類1:水洗トイレ
まずは水で洗い流すタイプの「水洗トイレ」です。水洗トイレは家庭や商業施設などで一般的に利用されているタイプと同じく、上下水道を使用します。
そのため衛生的で快適に利用でき、汲み取りも不要であることが大きなメリットでしょう。しかし水洗にするためには、水道工事を行わなければなりません。工事のための費用がかかるうえに、気温が低くなった場合、凍結して使えなくなることもあります。
高額な初期費用が必要となるため、長期にわたり設置し続ける仮設トイレに適していると言えるでしょう。
種類2:簡易水洗トイレ
水洗トイレよりも手軽に設置できるタイプが「簡易水洗トイレ」です。排泄物は下水管ではなくタンクに流れるため、汲み取りが必要となります。
利便性に難があるものの、水道工事が不要で水洗である点がメリットです。価格が安いため、多くの仮設トイレを設置しなければならないイベント会場に適しています。
水の補給が必要ですが、水洗であれば臭いが気になることはないでしょう。給水や汲み取りの手間がかかるものの、水洗トイレに比べて安価に設置可能です。
種類3:非水洗トイレ
「非水洗トイレ」とは、水洗ではなく、排泄物をタンクに溜め込むタイプのトイレです。汲み取りが一般的であった時代の家庭用トイレと同じタイプです。
そのため、排泄物を汲み取る必要があり、溜まることで臭いの問題が生じやすいです。衛生面に不安があり、虫が寄ってくる恐れもあります。
しかし軽量で安価であり、水道工事も不要で気軽に利用できる点はメリットです。快適性よりも安価さを重視したい場合に適します。
種類4:バイオトイレ
水洗ではないにもかかわらず、汲み取りの必要がないのが「バイオトイレ」です。バイオトイレでは排泄物を微生物の力によって分解します。電源は必要ですが、衛生面での問題が少なく、悪臭が発生する可能性も低いタイプのトイレです。
水洗ではないため水道工事も不要。凍結で使えなくなる不安もありません。簡単に給排水設備を利用できない場所でも設置が可能です。
ただし、設置コストが高くなる傾向があります。1つのトイレを多くの人数で利用すると、分解しきれなくなることも考えられるでしょう。
長期間にわたり少人数で利用する仮設トイレを設置したい場合に適しています。
快適トイレとは
仮設トイレの種類には、新たなタイプである「快適トイレ」と呼ばれるものもあります。快適トイレとは仮設トイレでありながら、衛生的で快適、水洗もしくは簡易水洗であり、ウォッシュレットまで付随するのが特徴で、もちろん臭いの心配もありません。
従来の仮設トイレでは、衛生的でない、暗い、使い勝手が悪いなどのイメージがあったかもしれません。しかし快適トイレは、一般的な商業施設のトイレとほぼ変わらないような快適性を備えています。照明や二重ロック、擬音装置も備え、夜間や野外で女性が使用する際の不安も軽減されるでしょう。
簡易水洗タイプもあるため、迅速な設置・撤去が可能であることも魅力のひとつです。仮設トイレを設置したいイベント会場はもちろん、災害対策にも利用できます。
仮設トイレの選び方
仮設トイレを選ぶ際には、シーンや用途にあった種類を選ぶことが最も重要です。
たとえば、長期間使用する場合は、水洗トイレやバイオトイレ、快適トイレが良いでしょう。ただしバイオトイレは大人数が利用するには適しません。
2~3日のイベント会場に設置するなら、汲み取りトイレや簡易水洗トイレの方が手軽とも考えられます。
仮設トイレは、種類ごとに特徴が大きく異なります。どのようなシーンで、どのくらいの人数の方が利用するのかを考え、適切な種類を選ぶようにしてください。
イベント会場の仮設トイレ選びは用途を考えて
いかがでしたでしょうか?この記事を読んでいただくことで、イベント会場の仮設トイレについてご理解いただけたと思います。
仮設トイレと一言で言っても、さまざまな種類が存在します。種類ごとに特徴も異なるため、利用シーンや用途、参加者の人数・性別を含めて検討したうえで設置する仮設トイレを決めてください。
ワールドシェアセリングでは、快適トイレを含めた仮設トイレを提供しています。イベント会場に適した仮設トイレの設置にお悩みの場合は、お気軽にご相談ください。
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