仮設トイレ・快適トイレの設置費用とレンタル費用はいくら?種類別の特徴も紹介

仮設トイレ・快適トイレの設置費用とレンタル費用はいくら?種類別の特徴も紹介

仮設トイレは、建設現場やイベント会場に欠かせない設備の一つです。
しかし、設置を検討するにあたり、どのくらいの費用がかかるかわからず、悩む方も少なくありません。

費用だけではなく、設置する環境に合わせて適切なタイプを選択することも重要です。
そこで本記事では、仮設トイレの種類ごとの費用や選び方について詳しく解説します。

「費用を比べながら適切な仮設トイレを選びたい」という方は、ぜひご覧ください。
また、仮設トイレの快適さを重視するなら「快適トイレ」と呼ばれるものの導入も検討してみましょう。

こちらについても紹介します。

仮設トイレの種類

建設現場やイベント会場で見かける機会の多い「仮設トイレ」は、さまざまなシーンで活用される便利な存在です。 

ひと口に仮設トイレといっても、その種類は大きく「簡易水洗式」「水洗式」「バイオ」「非水洗式」の4つに分類されます。 

ここでいう「〜式」とは、トイレの仕組みや排泄物の処理方法を示す呼び方です。 
水を使うかどうか、下水道に接続できるかどうか、微生物の分解を利用するかといった違いによって分類され、それぞれ特徴が異なります。 

使用環境や設置条件に合ったタイプを選ぶことで、利便性と衛生状態を向上させることが可能です。

簡易水洗式 

簡易水洗式仮設トイレは、日本で広く利用されています。

フットポンプを踏むことで少量の水が流れ、タンクに排泄物を溜める仕組みです。 
一般的な水洗トイレの機能に近いものの、タンクに水がないと排泄物を流すことができないので、水栓用の給水を必要とするタイプがほとんどです。 

タンクに溜まった排泄物は、その後、専門の業者による汲み取りが必要です。 
便器の形状は伝統的な和式が多いですが、最近では洋式のオプションも増えています。 

水洗式 

水洗式仮設トイレは、下水道接続が可能な場所にのみ設置できます。
仮設トイレではあるものの、家庭用の水洗トイレと同じように利用できる、快適さを実現しています。 

給水と汚水の配管工事が必要なため、設置には一定の条件がありますが、ほかのタイプの仮設トイレと比べて衛生的で、安心して利用できるはずです。 

費用対効果を考えると、長期間の利用が予想される現場やイベントに適しています。 

バイオ

バイオトイレは、微生物の力で排泄物を水と二酸化炭素に分解させる、環境にやさしいトイレです。 

水を使わず、汲み取りも不要なので、下水道がない場所でも設置することができます。 
仮設トイレでよくある悪臭もほとんど発生しないため、心地よく使用できるのも魅力の一つです。 

なお、設置にあたって電力が必要になるほか、維持にかかるコストもほかの仮設トイレと比べると高くなります。 

非水洗式

「ボットン便所」として知られる非水洗式は、日本で長いあいだ使用されてきた、もっともシンプルなトイレです。 

排泄物をタンクに直接落とす、水を使用しない仕組みのため、どこにでも設置できます。 
工事を要さないぶんコストを抑えられることから、水が手に入りにくい地域に設置する場合や、短いあいだだけ設置する場合に重宝します。

関連記事:仮設トイレの種類と選び方

快適トイレとは 

快適トイレとは、男女ともに快適に使用できる仮設トイレのことです。 
建設現場を男女ともに働きやすい環境にするため、国土交通省が導入を推進しています。 

快適トイレに求める標準仕様 

(1)洋式便座 

(2)水洗機能(簡易水洗、し尿処理装置付きを含む) 

(3)臭い逆流防止機能(フラッパー機能) 

(必要に応じて消臭剤等活用し臭い対策を取ること) 

(4)容易に開かない施錠機能(二重ロック等) 

(二重ロックの備えがなくても容易に開かないことを製造者が説明出来るもの) 

(5)照明設備(電源がなくても良いもの) 

(6)衣類掛け等のフック付、又は、荷物置き場設備機能(耐荷重5kg 以上) 

引用:国土交通省「建設現場に設置する「快適トイレ」の標準仕様決定」

快適トイレには、入口の目隠しやサニタリーボックスの設置など、備えておかなければならない付属品にも規定があります。 

【快適トイレと従来の仮設トイレの比較】

 快適トイレ 従来の仮設トイレ 
便座 洋式 洋式、または和式 
男女別 男女別の明確な表示あり 兼用の場合あり 
施錠機能 主に二重ロック 規定なし 
付属品 入口の目隠し、サニタリーボックス、鏡付きの洗面台、便座除菌シート等の衛生用品 基本的になし 

現在、多くの建設現場が利用しているのは、レンタルの仮設トイレです。 

まずは建設現場の仮設トイレが快適トイレへと変わることにより、災害時に持ち込まれる仮設トイレも男女ともに使いやすいものになるといった、副次効果が期待できます。 

【関連記事】
快適トイレとは?基本情報や条件の解説

快適トイレのタイプ別特徴

快適トイレは、大きく分けて「ハウス型」「車載型」「ボックス型」の3種類のタイプがあります。

どのような特徴があるのか、それぞれのタイプごとに見ていきましょう。

ハウス型

ハウス型は、室内空間が比較的広めに作られており、室内に洗面台などが完備された種類です。
ゆったりとした空間を確保できることから、快適さに直結します。

洗面台や鏡、サニタリーボックスなどの設備を充実させられるため、特に女性に配慮した設計です。
ただし、その他のタイプと比較してサイズが大きいことから、設置スペースを広めに確保しなければなりません。

また、その大きさから車両への積載や移動に制限がある点には注意が必要です。

まるで建物のような構造であり、快適性や設備の充実具合を重視したいと考えている方には、ハウス型の快適トイレが向いています。

車載型

車載型は、軽トラックなどに積んだ状態で使用できるタイプです。

手軽に移動できるのが特徴で、現道工事(既存の道路で行う工事)など、頻繁に移動が必要な現場にも適しています。

現場を移動する機会が多い場合は、車載型が適しています。
ただし、軽トラックなどに積めるサイズであることから、室内空間はコンパクトになります。

広さを重視したい場合には向いていません。
また、設置面の関係でハウス型と比較してゆとりを確保しにくい点はデメリットです。

設備の拡張について検討する際は、車両の積載制限への対応が求められる可能性も考えておきましょう。

ボックス型

ボックス型は簡易トイレとして特に一般的なタイプです。
快適トイレを設置したいものの、敷地に余裕がないような現場もあるでしょう。

ボックス型であれば小さなスペースでも設置できるのが魅力です。
コストに関しても比較的抑えられるため、効率的に運用できます。

室内空間はそれほど広くないので、設備に関しては必要最低限のものが選択されることになります。

多少快適性に劣ったとしても、それ以上にコストの安さや設置スペースを重視したい場合には適したタイプです。

仮設トイレの設置費用とレンタル費用の相場

仮設トイレの新品購入時の設置費用と、レンタル費用の相場は以下の通りです。

【仮設トイレの設置費用とレンタル費用】

トイレタイプ 新品購入時の設置費用 レンタル費用(1か月) 
簡易水洗式 30万円前後 15,000~25,000円 
水洗式 30万円前後 30,000~70,000円 
非水洗式 30万円前後 10,000~20,000円 

レンタル費用は仮設トイレのタイプによって異なり、水洗式がもっとも高く、非水洗式がもっとも安く設定されています。 

新品購入時の設置費用は、タイプによるものの、おおよそ30万円前後となっており、長期的に見ると、レンタルするより購入のほうが経済的になる可能性があります。 

仮設トイレのレンタルや購入にかかる費用は「共通仮設費」として計上しましょう。

共通仮設費とは、工事の進行とは直接的な関係がないものの、工事を進める上で必要となるものにかかる費用のことをいいます。

経費を計算する際のポイントは以下の通りです。

【おさえておきたいポイント】

  • 51,000円/基・月を上限に「積算上の差額(※)」を計上
  • 男女別で1台ずつ計上することが認められており、その場合は102,000円/2基・月が上限となる
  • 計上できる費用は「積算上の差額」と「51,000円/基・月」を比較し、どちらか安い方の費用
  • ハウス型のように男女別の一体型トイレで男女別の入口になっている場合は1ハウスで102,000円/基・月上限まで計上可能
  • 積算上限額を超える費用は積上計上しない

(※)積算上の差額とは、実際にかかった費用から10,000円(従来品相当額)を引いた金額です。

導入前に確認しておきましょう。

仮設トイレの選び方

仮設トイレを選ぶ際は、最初に設置場所の条件を確認しましょう。 

全面的な水道工事が可能であれば「水洗タイプ」がもっとも快適ですが、給水工事が難しければ「簡易水栓タイプ」、または「非水洗タイプ」を設置することになります。

また、工事には費用がかかるため、予算や仮設トイレを利用する期間を考慮したうえで、選ばなくてはなりません。 

条件に合ったタイプを選ぶことで、効果的かつ経済的に仮設トイレを利用できます。 

【関連記事】
工事現場で仮設トイレの設置義務はある?積算方法もご紹介!
仮設トイレの重量が種類ごとに異なる理由をご紹介

快適トイレの選び方

快適トイレを導入する前に、選び方のポイントについて確認しておくことが重要です。

とりあえずと考えて導入してみたものの、あとから不満が出ないよう、慎重に選ぶ必要があります。
ここでは、快適トイレの選び方について、押さえておきたいポイントを解説します。

先に決めるべきこと

快適トイレを導入する際は、以下のことについて検討が必要です。

【導入前に検討すべきポイント】

  • 使用人数
  • 男女構成比
  • 最も使用率が高いタイミングの混雑度
  • 給排水・電源
  • 必要な設備

これらをしっかりと決めてから適した製品を選択しなければ、導入した後に使いにくさを感じてしまうことがあります。

実際に使い始めてみなければわからない部分もありますが、よく確認しておきましょう。

コスト 

快適トイレは、一般的な仮設トイレと比較すると、本体価格やレンタル費用が高くなる傾向にあります。

しかし、国土交通省の快適トイレ仕様に適合している製品は助成金の対象となることもあるため、長期的にはコストパフォーマンスに優れている点があります。

導入期間や台数に応じた見積もりを取り、初期費用とランニングコストのバランスを確認しましょう。

快適トイレのコストを比較する際は、設置や搬入、配管工事などにかかる初期費用のほか、消耗品費や電気代、水道代、場合によっては汲み取り代やレンタル料なども含めて検討することが重要です。

デザイン

快適トイレは見た目の清潔感や、男女の区別が明確にされているのが特徴です。

特にイベント会場や一般利用者が訪れる工事現場で導入する場合は、外観のイメージが施設全体の印象に直結します。

そのため、サイン表示や色分けの有無、ユニバーサルデザイン対応かどうかも選定時の重要な判断材料です。

快適さ

国土交通省の快適トイレ仕様では、換気性能や消臭設備、鏡や荷物置きなどの付属品が必須とされています。

また、温水洗浄便座や簡易洗面台、照明の明るさなどは利用者満足度に大きく関わるポイントといえるでしょう。

定められた最低限の必須装備だけを満たしているトイレであっても、快適トイレとしての基準はクリアできます。

ですが、より快適に使えるかは推奨装備の有無で大きく変わるため、快適さを優先するのであれば必須装備だけでなく推奨される追加装備もそろっているか確認しておきましょう。

購入・レンタルのどちらにするか

快適トイレは、購入のほかに短期・長期のレンタルにも対応している製品が増えています。
レンタルか買取かを検討する際は、工事期間や予算から考えましょう。

製品によっては運搬・設置やメンテナンスが別料金となる場合があります。
そのため、導入までのスケジュールや具体的な費用の内訳をしっかり確認しておくことが重要です。

快適トイレなら株式会社ワールドシェアセリングへ

株式会社ワールドシェアセリングの快適トイレは、通常設備で使用される設備を採用しているので高級感があり、室内全体が明るく衛生的な空間になっております。

快適トイレ

ワールドシェアセリングの快適トイレは、男性用、女性用、男女兼用の3種類です。
3坪タイプと、4坪タイプのほか、介護時・小規模の建設現場にも適した1坪タイプをご用意しています。

ウォシュレット付きの洋式温水暖房便座、二重ロック、照明設備、衣類掛け、その他設備が充実しており、洗面台は鏡付きです。

また、ベビーチェアやフィッティングボード、入口目隠しユニット、間接LED照明サイン・広告表示(壁面・目隠し)、キャビネット(女子トイレのみ)といったオプションもご用意しています。

通常住宅で使用される設備を使用していることから、仮設トイレであっても高級感を求めている方にぴったりです。

明るく、衛生的で快適に使用できます。

バリアフリートイレ

車椅子ユーザーの声をもとに開発したのが、バリアフリートイレです。

広さ・紙巻器・手すり・便座の形状・洗浄レバー・スロープ・使いやすさといった7つのポイントに注目し、使い勝手や位置、デザインなどを検証し、開発しました。

標準仕様として、可動式手すり・手すり・背もたれ・オストメイト用設備・おむつ交換台・手洗い場を設置しています。

高齢者や身体障害者など、多様な利用者に対応できるのが特徴です。

車椅子の利用者や杖を使う方、足腰の悪い方もスムーズに利用できるので、来場者や作業員の幅を広げられるようになるでしょう。

バリアフリートイレを設置しておくことで利用者への配慮がうかがえるので、利用満足度・現場評価の向上にもつながるポイントです。 

ワールドシェアセリングの快適トイレ

ワールドシェアセリングの快適トイレは、次のようなスペックを誇っています。 

【株式会社ワールドシェアセリングの快適トイレ】

対応している種類 ・水洗トイレ 
・非水洗トイレ 
タイプ ・男性用タイプ、女性用タイプ、男女兼用タイプ 
・サイズは3坪タイプ、4坪タイプ、工務店向けの1坪タイプ 
標準仕様 ・洋式温水暖房便座(ウォシュレット付き) 
・二重ロック 
・照明設備 
・衣類掛け 
・荷物置き場 
・サニタリーボックス 
・鏡付き洗面台 
・便座除菌シート等 
・擬音装置 
・パウダールーム 
オプション ・ベビーチェア 
・フィッティングボード 
・入口目隠しユニット 
・間接LED照明 
・サイン・広告表示 
・キャビネット 
利用場面 ・キャンプ場やアウトドア施設 
・工事現場 
・各種イベント 
・災害時の復旧現場 
・人々が集まる行事  

企業や行政機関、イベント、観光地など、さまざまなシーンでの導入実績があります。 

ワールドシェアセリングの快適トイレが選ばれる理由

快適トイレのなかでも、なぜワールドシェアセリングの製品が選ばれるのか、その理由を見てみましょう。 

【ワールドシェアセリングの快適トイレが選ばれる理由】

  • 「快適トイレ認定」最高ランクの2つ星を取得
  • スピーディーな施工が可能
  • 外壁を広告として活用可能

「快適トイレ認定」とは、NPO法人日本トイレ研究所が、国土交通省の標準仕様に則り、基準を満たした仮設トイレを認定する制度です。 

ワールドシェアセリングの製品は、その最高ランクである2つ星に認定されています。 

また、外壁にデザインシートを施行することで、企業の告知や宣伝を行ったり、広告を募集して収益を得たりと、スペースを有効活用できます。 

関連記事:快適トイレ建設事例のご紹介!「みやき町 ひまわり園」

仮設トイレのレンタル費用は種類ごとに異なる

本記事では、仮設トイレの種類ごとの費用や快適トイレについて解説しました。 

仮設トイレはただ設置すればいいものではなく、快適に使えるものであることが重要です。
快適トイレは「費用を抑えたい」「においを防ぎ清潔に使いたい」というニーズにも対応できます。

ワールドシェアセリングでは、これまでに、企業様、行政機関、イベント、観光地への導入実績が多数あります。事前相談から納品後のアフターフォローまで総合的に対応可能です。

ご興味のある方は、お気軽にご相談ください。快適トイレならワールドシェアセリングへ

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